コハデザインでは「それぞれが持つ魅力(個性)を使いこなす」その結果「美しい(調和した)世界を歩く」をテーマに置いています。
すこし話がそれるように感じられるかもしれませんが、まず、この定義からお話させてください。
さて、「美しい」とは何だろう
あなたは、どんなものを浮かべますか?
または、どんな定義をお持ちでしょうか?
以下は、1つの意見としてお読みいただければと思います。
漢字では「美」を「大きな羊」と書きますね。
以前ある方に、
「どうして“大きな羊”と書くか知っていますか?」
と質問されたことがあります。
「羊は、あますこと無く使える動物なんです。肉も皮も毛も、どこも捨てる場所が無い。だから、とても重宝されていたそうですよ」
……というような話でした。うん……なんともリアリスティック。叙情性がない感じ(笑)
あくまで一説ですが、私の思う「美」はこれに近いなと思うのです。
geralt / Pixabayそれは「誰かを意のままにする」とか「何かを得ることができる」といった力の象徴ではなくて。
もっと整い、機能的であったり。その場や狭い村ルールではなく、普遍的なもの。過去から未来まで、1mm単位に小さくしても宇宙のような視座に拡大しても破綻しないもの。
自分のエゴからではなく、相手や世界に向いて放つもの、または表しているもの――というような(ああ、書いていてめっちゃハードルが高いです)
具体的に落とし込むのは難しいのですが。なんとか言葉にするならそういったモノを想像するのですよね。だから、「美しいデザイン」って私にとっては=華々しいこと、目を引くこと、じゃないのです。
刺激的で面白くて、中毒性があって、瞬間で沸騰する……そういうものではないなぁと。
後になって「ああ、そんなところまで」と染みてきて力になったり、周囲と調和して、溶け合っているようなもの。振りかざしてくることはないけれど、じんわりと強いパワーを持っているもの。
パッと見た時に分かりやすくキャッチーなものだけでなく、時間がかかったり分かりづらい「美」を見る人でありたいな……と思うのです。
それには周りに散らばる「資本主義」めいた「これが美しいってこと」「これが豊か・幸せってこと」という刷り込みのコードを、つどつどパチパチ断っていく。
自然の中に身をおいて、不便さも味わい、自分ならではの“正気のモノサシ”に戻ることが必要なのではないかと思います。
(特に、周囲から影響をもらいやすい人ほど。今って、特に都会では刺激物がおびただしい量で流布されていますよね?)
……この感じ、伝わっているでしょうか。
さて! やっと本題に入りまして……あなたは「言霊」って信じてますか?
「名は体を表す」とも言いますが……
あなたは「ご自身の名前」について、真正面から向き合われたことはありますか?
かく言う自分は、あまり考えたことはなく。2012年ごろでしたか、今よりも猛烈に「自分探り」をしていた時、ある本に
「自分の名前(生まれたときの様子も含む)に着目すると、いろんなことが分かる」
と書かれていたのがきっかけでした。
私は「コハ」と名乗っていますが、これは中学生のときに尊敬する方から一部いただいて自分で付けたハンドル・ネームでして(ちなみに漢字表記まで当時、決めています・笑)
もともとの名前は「翔子」なのですが――移動したり、旅行したり、飛びまくってる子ってことかな? もっと旅行GOしてみるか!――と。
そんな具合だったのですが、はて。いま意識して見ると、翔のなかに「羊」が入っているなって。
そして、ふと先ほどの「大きな羊トーク」を思い出したんです(ずっとまえ聞いた話だったのに、すっかり忘れていました)
けして大きくはないけれど(笑)羽の生えた羊。
すこし、自分と仲良くなったような、冒頭の「美」にまつわる何かとリンクしたような、そんな心持ちがしたんですね。
さあ、あなたのお名前を見てみませんか。
日本の方でしたら、漢字であったり、言葉の意味を分解して考えてみたり。
■漢字ペディア
「これは自分の名前である」というフィルターを外して、ただ「文字」を見てみると、案外と面白い暗号が見えてくるかもしれません。
また、1文字ずつ「音」を分解して意味を読み解くという考え方もありますよね!
無料で調べられるサービスも、参考までに紹介させていただきます。
■ことだま五十音表|ことだま協会
■音魂姓名判断|Goisu.net
Alexas_Fotos / Pixabayいかがでしたか?
全て鵜呑みにするものではないかもしれませんが、1つの参考資料としてどうぞ ^ ^♪
同じ名前の知人・友人たちにある共通性が見えることもあり、なかなか、興味深いテーマだな~と思う私です。
わたしが思う「美しい」広告について
わたしが一等好きなアートディレクター、葛西薫(かさいかおる)さん。
2016年のインタビューですが、読んでいてふるえたので、一部シェアさせてください。
『アートディレクターの仕事とは、相手の気持ちを察すること、相手の気持ちを想像することから始まるんですから。
相手は今こう言っているけれど、最終目標はこうではないか。具体的な言葉になっていなくても、きっとこういうことだろうと察知する。それを視覚化してかたちにする。
その時には、人間だけが相手じゃなくて、言葉とか文字とか紙とか、CMの場合だったら時間とかを相手にするわけです。
こんなきれいな言葉なのに、大声で言われたら、言葉が恥ずかしがるのではないか。紙の立場に立てば、こんな嘘っぽい言葉を印刷されたくないだろうなあ。――とまあ、そんな想像をするわけです。』
(デザインという言葉の定義は?と質問されて)
『一言で言えば「ととのえる」ことかなと思ってます。「ととのえる」というのは、整理の「整」であり、調和の「調」。双方の意味を含んでいる。
ゼロから何かを編み出すというより、さまざまな要素を整理整頓、再構成して、スムースに事が運ぶようにするとか使いやすくする。それがデザインの意味するところだと思うのです。』
ううっ……痺れます(ヘンですかね?笑)
第1回:広告の仕事は、「創造」ではなく「整理整頓」
第2回:風が吹いている人、吹いていない人
第3回:「いきなり大ヒットって、けっこう危険なんです」
第4回:広く伝えようとする広告は伝わらない
葛西薫さんの広告は、美しいなあと、ほうっと息をついてしまうお一方です。
「美しい魅力」を、ポッと灯す人で在りたい
そう思っています。いや、そう在ります。(自分にコミット!笑)
あなたは、どんな個性を持つ人でしたか? もし、なにか発見がありましたら、(またはコハの意見を聞いてみたい、などでも)こっそり教えてくださると嬉しいです。
ここまでお読みくださって、ありがとうございました♡