これを読んでくださっているあなたは、日頃、どういった情報を取り入れられているでしょうか?
少しまえの日本であればマスメディアのもの――たとえば「新聞」「テレビ」といった情報源。「医師」「弁護士」「○○大学出身」といった肩書きが幅を利かせ、人の選択を動かしていたのかもしれません。
PDPics / Pixabayですが、その「情報の編纂・加工」に違和感を覚える人たちも多くなりました。
この記事をお読みの方は、テレビ番組で特集したからとかで、翌日買いに行く人ではないと思います(笑)
そう、インターネットによる情報拡散で、全国の病院のクチコミを調べることも可能になりました。
つまりは、名乗る肩書きがおなじものでも、はたしてその人物は「信頼のおける人なのかどうか」をきちんと吟味したい人が増えていますよね。
「誰から買うか(学ぶか)がいちばん大事」
家が近いから、とか、値段が安いから、ではなく、「人」基準で選ぶ。そんなふうにセレクトする人たちも、増えてきましたよね。
ブログやSNSを使った「情報発信」の良さ(得られる恩恵)については、たとえば
- 自分の商品を必要な人に見つけてもらえる
- 子育て中のママさんが社会と繋がれる良さがある
- どこにいても経路を作ることで収益をあげられる
- 日本全国、または海外にでさえ自分のフォロワー(応援者)を作れる
- ブログや動画で発信していたことで書籍化、商品化に繋がる人もいる
などなど、さまざまなことが挙げられています。
つまり、あなたが発信することで、「あなただから」選ばれる機会が増やせるよってことです。
ですが……わたしはそれだけではないと思います。
情報発信によって得られる、もっとも大きな恩恵は……
「自分だけの情報感度を鍛えられる(当事者として関わる視点が持てる)こと」
わたしは、今そう思うのです。
この「情報感度」が高いかどうかは、言い換えるなら、
「まがい物のような薄っぺらで、刺激的なだけの情報に、いつも振り回されて疲れてしまう」のか、それとも「自ら求めたときに、必要な情報や人へ、たやすくアクセスできる」か、どうか。
「あなた」が「情報」へ主体的に関われているのか、ということ。
あなたのその時その時の必要度や気分によって、
- 閉じることも開くこともできる
- ボリュームを調節することもできる
- 範囲を狭くも広くもできる
そんな点を「情報感度」とここでは呼びたいと思います。
さて、この「情報感度」。
情報に対する「シックスセンス」が萎えているのか、それとも、いつも感度の高い状態かというのは、これからの情報過多な世界を生きるわたしたちにとって、明暗をも分けると思います。
どういうことか。
少しでもインターネットを使うのであれば不可欠な意識
ここで、電磁波のモンダイであったり、あらゆる面から考慮して
わたしはインターネットを使わない
そう決めてしまうのも潔く、素敵です。
ですが、もし「少しでも」利用するのであれば、その売り手側(発信側)の視点を持ったほうがいいと思うのです。
よく言われるように、「正しい情報」ばかりではないし、「あなたがより良くなることを思って」書かれているものばかりではないからです。
たとえば「Instagram – インスタグラム」。
フォロワー数の多い人たちに企業が商品をばらまいて
「これを使ったらすごく肌が白くなったよ!」
「敏感肌でよく荒れてしまうわたしの肌でも大丈夫だった」
など肯定的な投稿をしてもらい、こっそりと、ハッシュタグに「#pr」が紛れ込んでる……みたいな手法。
なかには、さらに悲しい例として、「塗るだけで・飲むだけでバストアップ」といった商品群で、トラブルが起こり問題にもなりました。
その Before/After 写真は、本人に許可を得ているのかしら? と、おもわずハテナが浮かぶほどにビジュアルの完成度などのキメが粗い広告も表示されたり。
ですが、小さな胸にコンプレックスを持つ学生さんは(いや……わたしもめっちゃ分かるんですけど・涙)
「2000円しないなら試してみようかな」
そんなふうに、買ってしまうのかもしれません。
そして実際、もしすぐに大きくなるとしたらオソロシー商品ですよね。
StockSnap / Pixabayもしかしたら、読者さんのなかには
「え? 安くて、すぐ効果が出るんだからいい商品じゃない、なにがオソロシイの?」
そんなふうに思われる方もいらっしゃるのかもしれません。。。
良いことじゃないの? と思われる方は、こんなニュースもあるので、よろしければご覧になってみてください。
最近の通販では「携帯のキャリア決済」などでの支払い方法もあるため、親御さんが気づかぬうちに、そういった商品をお子さんが買っていることもあるそうです。
(月々の携帯使用量に上乗せするカタチで購入できるため、親御さんが目を通さないまま決済を進めることが可能なのですね〜)
とはいえ思春期などの時期は特に、親には秘密で買いたいものもあると思います。カギをかけてある部屋に、むりやり入ってこられたら、誰でも気分を害しますよね。
dimitrisvetsikas1969 / Pixabayとはいえ、長い視点でみたとき、著しく健康な肉体や精神を損なってしまうものに、手を出さないでほしいですよね。それは子どもだけでなく、大人であっても。
そして、わたしは、そういった(悲しい気持ちが生まれる)ことにインターネットを使ってほしくないなと思うんです。インターネットはなんにも悪くないのに、インターネットが悪者扱いされてしまう。
たとえば、売る企業もそんな悪影響をおよぼすと知らずに、短期効果だけを見て「良いことしてる」って思っているかもしれないのです。誰か絶対的に悪い人や存在があるのではなくて、それを是正したらOKなのではなくて、どんなものを選ぶかが全ての人に問われていると思うのです。
……話が膨らんでしまいましたので、今回の「情報感度」に話を戻しますね。
先の話でいえば、プエラリア・ミリフィカなどのハーブ知識やら細胞の勉強をしていないと、危ないと分からないのでしょうか?
いいえ、たとえ健康とか美容の知識がなくても、情報感度があれば「うさんくさいなあ」と思えるはず。
小学生からネットを始めていた、わたしのケース
わたしは小さなころからネットに触れていまして、非常に滑稽で、恥ずかしい、どす黒い自分の思いを吐き出し合う文化にいました。
いっぽうで社会人になってからは、広告を作る仕事に携わり、あるいはその「どす黒くなりそうな一方的な思い」を企業はどのように加工するかを学びました。
だからネットの情報にも、広告にも、大前提で「信頼」はまったくありません。
どんなに「人のために」と理由を付けていたとしても、外へ発する以上、誰かに見られることを意識して、やりたくて、発しているものです。
……ですよね?
ですので、ちまたに溢れている広告も、
なんて切れのあるコピーだろう、上手いな
と思うことはあっても、
ワー、なんて良いコーポレート・メッセージ。素晴らしい会社なのね
とは思えません。
(むしろ良い広告ほど、広告費をかけているほど、「フーン?」ってうがって見ちゃいます)
「そういったメッセージを謳うことで、素晴らしい会社だと、あなたへ思わせる」広告だって分かっていますもんね。
geralt / PixabayFacebookの投稿だって、規模が小さいだけで、広告なのです。
たとえばテレビでも、フェイスブックでも、目的を持たず「なんとなく見ている」のは、
「あなたが見ている」のではなく、
「見せられているあなた」なのですよね。
そのときも、作り手の視点を持っていれば「あなたをこう仕向けようとしているテレビを見ている」状態にいられます。
そして、ビジネスに上手い部分だけ取り入れたり、自分の発信に生かすこともできちゃいます。
わたしは、多方面からやってくる情報の渦を、そうして使いこなす側でいたい、と思っています。
これからの時代、ますます情報が膨れていくことは間違いありませんよね。
その情報自体の良し悪しは人によってさまざまです。全員、万人にOKな健康情報なんて無いのとおんなじ。
あの人は改善した、という方法は、他の人にとっては、毒になるかもしれないのですから。
だから「あの人が良いと言うなら、良い物なんだ」でいる限り限界があります。
「あなたにとって好ましいもの、落ち着くもの、求めるもの」
あなたにいちばん良いものを主体的に掴んでいけるかどうかというのは、想像以上に大きな影響を及ぼすと思いませんか?
あなたは、どんな視点で基準で情報を判断されますか?
わたしは今、SNSなり書籍なり誰かの意見に取り入れるとき
それは「人間全体や誰かの可能性をちいさく、ちいさく潰していくもの」なのか、
それとも
「もともと人ってどれほど可能性があるのかを思い出させるもの」なのかで判断しています。
たくさんの波があなたへと押し寄せ、ともすると思考停止になりやすい時代を生きる私たちだからこそ、ぜひ今一度、ご自身の情報尺度を振り返られてみてほしいと思います。
そして、能動的な受信につづいては、能動的な発信について。
完璧なコピー・デジタル情報と遺伝子
デジタル(0と1)なら劣化しない。それならば、人間の遺伝子も2つの方が都合がよさそうなのに、塩基配列は4つある(AとTとGとC)。
だからこそ変化が起き、個性が生まれていく……。
typographyimages / Pixabay長い年月をかけていく生物の進化過程において、その「ランダム性」が必要であり、「4種類がちょうどいい」と見なされたのでは? という話を読みました。
現状維持は成長がない、とも言います。
(いまは保つのでせいいっぱい、という時期はもちろんあるのですが)
やっぱりね、その人の「味」がプラスされてないと、ネットだって面白くないですよ!!
ただ良い教えを振りまくんなら、偉人の名言集を買えばいいんですもの。わたしたちは生きてる、個性ある、ひとりひとりが違う。ロボットじゃない。完璧なコピーなんて出来ないし、意味がない。
あなただけのエピソードがあるんだから!
そんなあなただけの味を出せば出すほど
この味が好き!
って人が集まってくるし♡、あなたも、たまらないな〜と感じる味が、もっと分かるようになっちゃうんですよね ^ ^
出せば出すほど、集まっていくのは共通の法則なんだなあと思います。
すでに発信をされている方も、これから始めようかな? と思われている方も。
情報感度といった視点から、楽しく発信していただけたら、そして「あなただけの味」をどんどん出していただけたら。インターネットはもっともっと! 面白く、たまらない場所になっていきます。
そんなお手伝いを、わたしもしていきたいと思います ^ ^