今週、複数の方から「おんなじ質問」をいただきました。
それが……
「この商品価格は、高いと思いますか?」
です。
個人でのビジネスにちょっとお悩みの方へ。
会社に勤めているけど、起業・副業に興味がある方へ。
なるほど!と感じられたり、ほっとしたり、発見に繋がる時間となったら、そして採用できると思うところがあれば、取り入れていただけたら嬉しいです。
主導権は、主語はいつも「あなた」にある
質問に質問で返してしまうのですが、
「あなたはどう思うのですか?」
相手がどう思うか在りきで決めると、「自分で」ハンドルを握れなくなります。
だから、わたしは
「あなたは本当はいくらで提供したいと思っているのですか?」
それ次第だと思っていて。
これを読んでくださっているあなたが思う
- 「お金」
- 「価格」
- 「料金」って、なんですか?
- 「高額商品」とは、どんなイメージ?
- そもそも「高額」とは、いくらから?

Sophia_rosegold / Pixabay
これは、あくまでわたしの見解ですが(だから一人ひとり違うものだと思いますが)
- 「安いから」買う
- 「高いから」買わない
このパラダイムにいる人って、
自分になにを与えてあげるかの判断が「最後はお値段次第」になっている……
- 「欲しいと思う」し「安いから」買う
- 「欲しいと思う」が「高いから」買わない
……ということですよね。
- 「欲しいから」買う
- 「欲しいと思わないから」買わない
ではない状態。
- 高いから(手持ちが足りないので)買わない。
- 高い(と感じる)から(欲しいが)与えない。
……これって、そのとき見ている・感じているものがまったく違うと思うのです。
同業者、お客さまベースに価格を決めていく先の「価格競争」
自分ビジネスをしているとき、もし価格競争(もっと安く、安く)に陥ったら……正直めっちゃつらくないですか?
どこかが足りないのだから、補填しなくてはいけない。それは、常に自分が穴埋めする図式になってしまいます。
人によっては、これも「嬉しい」のかもしれませんが、もし自分が価格競争の世界にいたら、仕事が苦痛になっちゃいそうですし、本気を出すことが悲しくなってしまいそうだなと。
そうすると、余計にお金を使いたくなくなる。。。
そして、「お金を得るのは大変で苦しいもの」になっちゃう、のループ。
もしわたしが「お金」や「仕事」だったとしたら、そんな重苦しい悪者めいた(?)イメージを上から貼られたら、悲しいと思うのです。
だからもし、自分が掲げたい価格にして、仕事をしていくなかで、まったくお客さんが来ないのであれば、価格を下げるよりは、生活ステージを下げる方を選ぶと思います(わたしであれば)。
2014年いっぱいで会社を辞めるとき、これでまったく稼げなかったら死のうと思いました
死ぬっていうのは物理的な意味じゃなくて、精神的な意味です。
わたしが思う「こうであってほしい世界」じゃないなら、わたしは、そんな世界に居たくない(死んでもいい)。
わたしが生きたい「こうであってほしい世界」に居るために逃げの選択肢を作りたくない。そんな中途半端な思いで、みんなに迷惑かけて心配させて会社を辞めるわけじゃないでしょ!!
……と、思ってました。
(わたしなりに、新しい世界に挑むのが怖かったから生まれた考え方だと思います)
わたしは未熟で、経験も浅くて、ちょっとパソコンが普通よりは好きな凡人に過ぎないので、多くの人の助けがあって生きていますが、仕事に関しては、誇りを持ちたいと思っています。
なぜなら、今までお会いしてきた「カッコいい働き方をする人たち」が居たから。そういう働き方にめちゃくちゃ惚れたから。
そして、そういう人たちに、わたしも胸を張って会っていきたいから。
それに、もしわたしが誰かから商品を買うなら、自分と商品に誇りと自信を持っている人からベストの状態で買いたいんです。
「安くすれば買うでしょ」
「高いから買えないよね」
って言う人から買いたくない。というか。(昔、あるお店でそういう対応をされて、すっごいムカついたんです、笑)
だからこそ、
- より求める人に知ってもらうにはどうする?
- 良さを伝えるにはどうしたら分かりやすい?
- もっと価値を提供するには何ができるのか?
……こちらの姿勢が、わたしは好みです ^ ^
だからわたしは、あなたが設定したい価格在りきで良いと思っています!
現状維持じゃなく、向上するための設定でもいい。
お客さまに本気のコミットをさせる設定でいいじゃないですか。
そして、もう1つ大事だと思う視点は「競合商品は同業者だけでなく、世界中のすべて」だということ。
あなたの「競合」は同業者だけではなく、世界中にあるすべてのもの。
いま、「無料」であってもめちゃくちゃクオリティの高いものが、溢れてます。
- YouTube でお気に入り動画を観る
- LINE で人と電話する
(昔なら通信費がえらいことになる) - アプリで写真を加工する
(Photoshop を買ったら10万円)
→ その他もろもろ「0円」で可能という凄まじい時代!

Pexels / Pixabay
- 本、専門書などを買う
→ 中古1円〜安くて1,500円くらい?
人によっては惜しまず数万円の本も買うかな?
- ディズニーランドに行く
→ 6,500円くらい??
※と思ったら、7,400円でした(笑)
年間パスは 61,000円〜89,000円。
- 大好きなアーティストのライブに行く
→ 5,000円〜10,000円?
物販と交通費でもっと行くなぁ〜

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- iPhone XSを買う
- オーダーメイドのスーツ
→ 100,000円〜くらい?
- ヨーロッパ旅行に行く
→ 250,000円〜くらい?
などなど……。
たとえば、1万円で買えるものを並べてみる
1万円で1つ買えるものと括ってみても、家電、温泉宿1泊、洋服、ちょっといい食器、パジャマ、……そして!
鎌倉のチーズケーキ ワンホール15,000円!もあれば
SUQQUのファンデーションもある。美容液じゃなくて、ファンデーション1つで。
なかには「1万円の石鹸」もある……。
世の中には本当に、多種多様な需要があるのだなと思わされます。
たとえばわたしは今 180,000円〜で WordPress制作を請け負っていますが、それは、世の中の 18万円で購入できる商品や経験「以上の」価値を提供するぞ!!
という、自分に対するコミットメントでもあります。
10、20、30万円……で得られる体験と、その価値は何か?
わたしだったら、何に20万円を支払うんだろう? ということも考え、購入することもあります。
こういった視点で毎日を生きると、すべて勉強になります。
なるほど、このお店はこれでメリットを謳っているんだな、とか。人の発信や、商品設計を眺めているだけでも面白いですよね。この人は何を元にこの価格を決めたのかな? なんて考えるのも、楽しい。
だんだん、ビジネスってものが自分なりに見えてきます。
そして、あなたはどういうものが好みなのか、やりたいのか、やりたくないのかも、見えてきます。
もし、あなたが価格でお悩みなら、
- あなたが提供したい価格はいくらですか?
- お客さまは「あなたから」買うことでどんな価値を得られますか?
もし心許ないと感じられるなら、どんなベネフィットを加えたら、もっと価値を高められて、より感動を与えられますか?
その方法は、必ずしも、お金がかかるものばかりではないと思います。
価格を下げる、という努力ではなく
価値を上げる、あるいは
価値を伝える、という努力をしたい
そんなふうに、わたしは思っています。
あなたは、どんな世界で生きたいですか?
自分が生きたい世界が明確であれば、いつもご自分にとって必要なもの、最良なものを選べます♪
わたしは、家族の宗教問題から始まり、学生時代のコミュニケーション不全、いじめ、学校(社会)への不信感、マウンティングと承認欲求、広告業界から見る不安ビジネス……
それなりに、いろんな人の裏側を見させていただいてきました。
きらびやかさと反比例するかのよーに魑魅魍魎が跋扈した世界に(と、わたしが感じただけですが)心が折れかけたこともありましたが(笑)
今はわたしが思う「美しい世界」があります。
それらをもっと増やしていき、また必要なところへ橋を架けることにわたしの命を使い、燃やしたいって思ってます。
来年も Webデザイナーをしているかは正直わかりませんが、ご縁をいただいたどなたかの、あなたの奥底にある「魂」のやりたいことを手助けしていることは続けていると思います ^ ^
そんなわたしを見つけてくださり、こうして何かを受け取ってくださっている皆さまに感謝です。