行ってまいりました「#unmixライブ」!!
ニューヨーク在住メイクアップアーティスト、吉川康雄(よしかわやすお)さん。
吉川康雄さんといえば……「CHICCA(キッカ)」というカネボウのコスメブランドの総括ディレクターであり、
ヒラリー・クリントン、ビョーク、レニー・クラヴィッツ、カトリーヌ・ドヌーヴなどの、そうそうたる方々に指名されたり、メイクを施してきた、そして VOGUE カバーのメイクも手がけられてきた方。
なんと言っても、常識を疑う、本質的な視点。チャレンジング精神。そしてユーモアや茶目っ気もある方。
(たとえば……「コンプレックス」について話題が振られると、ご自身もある時から頭髪が薄くなったことを受け止めるのが辛かった、とネタにされていて、優しいな〜〜って感じます😭)
そうした印象を感じていたのですが、
急きょ開催が決まった 8月28日のトークイベント「吉川康雄 unmixlove beauty live 自分らしい美しさを最高に輝かせるメイクアップ Supported by 美的」
これは絶対、行かなくちゃ!!と、すぐさま申し込み。めっちゃ苦手な夜の渋谷に行ってきました😂
そして生で拝見できて、お話を伺って、質疑応答での対応を観て。
あー、やっぱり、かっくいい方だなあと感動しました。ということで、熱く記事にしていきたいと思います。
まずは、吉川康雄さんをご存知でない方へ簡単に紹介を。吉川康雄さんは、書籍も出されています。
特に1冊目の「生まれつき美人に見せる」では、
トップモデルでさえ、みんな「美人」と「ブス」が混ざってる。
むしろ、その「ブス」の部分が、なんだか目を離せない魅力になるのだから、放っておくこと!
代わりに、全エネルギーを自分の「美人」ポイント探しに注いで、そこを目立たせる……といった考え方が綴られていて、スカッとする一冊です😍
とにかく「不自然」が無いのですよね。「自然」からスタートしている。だから読んでいて安心♡
インタビューやコラム記事を読んでいても、女性たちへの愛情があふれていて、書かれた文章を読むだけで
「わたしも仕事、がんばりたい! 素晴らしい美を生み出したい!!」
と刺激を受ける、まさしくプロフェッショナルな方です。
寄稿コラムも元気がもらえて、美意識が心地よく高まります!
2008年の「CHICCA」はブランド誕生当時は珍しかった、60代向けのマダムブランドだった
10年前、念願叶って外資系コスメのECサイトデザイナーをしていた会社員の私(20歳〜22歳ごろ)
「Webデザイナー」という職業についたばかりで、自分の引き出しの少なさ、デザイン筋力の乏しさを、毎日のように感じていました。(せっかく大きな仕事を頂いているのに、力になれない自分が悔しくて、会社のトイレや、帰りの電車で声なく泣きながら帰ったことも)
素晴らしいものを吸収しなければ。どんなデザインが美しいか、整っているのかを肌で分からなければ! と思い、コスメフロアで黙々とパンフレットを集めたり、返答待ちの空いた時間には近くの書店で、雑誌や洋書を眺めに行ったり。
たくさんウェブサイトを回って、カテゴリを分けてブックマークに集め(5〜6000サイト入ってます、執念が怖い)、必死に、お金が無く勝手が分からないなりの「美のデータ」を集めていました。
そうしたなか、日本女性が求めるメイクといえば=モテメイク。婚活メイク。女性は若いのが一番。アンチエイジング。美白。
といった強迫観念をビシバシ感じるなか、「CHICCA」はウェブサイトを観ただけで「なんか、違う??」
メインビジュアルは若い女性の顔のアップ、じゃなくて。颯爽、凛とした白髪マダムの美しい写真。
メインコピーは「NIPPON の MADAM を恋する瞳にする」

白髪マダムのビジュアル! 斬新に感じました😍
「CHICCA」=イタリア語で「可愛い」の意味。
色気とツヤ、マダムも恋をする、品もある……そんなコンセプトを感じるブランディングに、会社員デザイナー時代、すごーーく憧れたクリエイティブでした✨✨(今は 20代だから、マダムになれたら買いに行こう!って思ってた、笑)

2008年当時のWebサイトキャプチャを撮られていた方が…! この感じです😭
日本へニューヨークから帰国するたび、厚塗りで乾いた肌をまとう日本人女性の老けっぷり、カサカサっぷりに吉川康雄さんは衝撃を受けていたのだとか。。。😂
そもそも、当時は今よりもさらに! オイルベースのファンデーションが無く、綺麗な肌でも、ファンデーションを弾いてしまいムラになることもあり恐怖だったとおっしゃっていました。(怖すぎる!!)
オイルベースであれば、油なので素肌と馴染み、変な浮き方をすることもない◎と。
現場で表現したいクオリティ。ご自身の強いニーズ。当時発売されていたファンデーションをすべて試すなど、いつも苦心して、研究し何かよい方法は無いかと、編み出されていたんですね。。。
とはいっても。
ブランド誕生時の日本における「美容トレンド」はマット肌! ロングラスティング! カバー力! パウダーファンデ一辺倒!! だったそうで、ツヤ肌=テカリじゃないの? など、すぐには理解を得られなかったそうです。
日本での商品開発はもちろんですが、それよりさらに以前から、想像もできないくらいの膨大な創意工夫、知見がすべて投じられたファンデーションだったんだなぁと、改めて納得しました。
良い商品プロダクトには、愛があるんだなぁ。。。😍
今では、こぞってツヤ肌礼賛ですよね✨
突然の、吉川康雄さんディレクター退任報道、SNSでは悲報の嵐
さて。通常、もともとブランドを率いていたメイクアップアーティストが退任したり、プロデューサーが変わっても、顧客はそのニュースを知らなかったり、そこまで気に留めないと思います。
(たとえば、そうした入れ替わりが行われたブランドでパッと思いつくのは RMK ルミコさん、BOBBI BROWN ボビイブラウンさん、SUQQU 田中宥久子さんなど)
吉川康雄さんの場合、長年のファン、信頼を置く人たちが、多数いらっしゃって。インスタの中で「吉川さんへ届け」と CHICCA 愛を叫ぶ投稿をリポストし一元化するアカウントが立ち上がったり。
ハッシュタグ #chiccaがくれたもの #吉川さんに届け などで伝えようとする自発的な動きも出ていて。。。そういうの、もう見てるだけで感動してしまう🥺💦
作り上げたプロデューサーが降りてもブランドは続行していくものが多いように思うのですが、CHICCA はブランドも終了することが発表されました。。。
そうした反響もあってなのか、「吉川康雄さん感謝祭実行委員会」が発足され、小学館の美容雑誌「美的」とのタッグもあり、「やすおラバーズ」を称するスタッフの方々による愛情たっぷり!!の 100名イベントが行われました。

ドリンクメニュー♡ (A)HERBAL STAND

「GOLD」ターメリックラテを選びました。火エレメントの私好み。美味✨

スタート前から置かれた吉川さんのメイクグッズ。みんなの視線集中。
長くなりましたので、イベント内容は、②へ続きます♡
unmixloveは混じり気のない愛 いつでも迷いなく自分を愛すること
田舎道を運転していると野に咲く花に目を奪われます。
名前もわからない花が咲いては消えてまた違った花が咲く。次は何が咲くのか?
いつも探してしまいます。ひとに出会うと見入ってしまう僕のやってきた仕事と同じだなって気がつきました。
出会うひと全てがそれぞれいろんなタフなエネルギーを持っていてクセがある。僕はそれを“きれい”っていいます。
その”きれい“のために必要なものを探している人たちへ。
unmixloveは混じり気のない愛 それは自分に向けられるピュアーな思い
unmixlove は生きていくための必要なちから いつでも迷いなく自分を愛することどんなに大変でも、ふと足元に名前もわからないけど綺麗な花が咲いていることに気がついたら、一瞬全部投げ出して、ほっこりとしてほしい。
だれでも生きていくためにやってきたそういう経験やちょっとしたことをこれから語ってもらいます。
unmixlove、きれいを作りだすもの。
2019年8月から、吉川さんは「unmixlove」というメディアサイトを立ち上げられました。
ニューヨークの最新情報も交えながら「美容」に関する、歪められてきた固定観念を壊していかれる気配です✨ 楽しみです✨