【一部公開】吉川ひなのさん自叙伝出版から眺めるメディア構造 〜サスティナブル・オーガニックという名のビジネス

吉川ひなのさん。このブログをお読みの方の中にも、お好きな方がいらっしゃるのかな。

彼女が赤裸々な過去を綴った本が発売されました。

ご覧になった方もいるのかな。

この記事では、ひなのさんご自身がどうこう、ではなく……

ただ実に、あまりにも「今」を象徴する事象に感じたので、この本を入り口に「サスティナブル・SDGs・ヴィーガン」といった“ビジネス”について、皆さまといっしょに、考えていきたいと思います。

『わたしが幸せになるまで』

飛ぶ鳥を落とす勢いでメディアを制覇していた当時の――とても歪だった親子関係を初めて打ち明けたという――ひときわドラマティックな第一章(プペルの西野さん的、昨今のセオリー通りに)期間限定で公開されていました。

 

 

今回の本は、自身による書き下ろし(ライターなどの代筆ではない)だと、ご本人がおっしゃっていました。まだ、この限定公開されていた部分しかわたしは読めていないのですが、実に読ませるコピーライティングだなぁと感じたんです。

言い換えれば、ゴリッゴリのビジネスライティングだなぁと感じました。

 

まず、冒頭。

ブログであれば、記事タイトル。メルマガなら、件名。アメブロなら、記事最初の15文字。Facebook なら、最初の3行。

ここで読ませる発火装置を置かなくてはなりません。つまり、

「火」――殺し文句で目を奪い、読者を引き込む

注意を引っ張るもの、割り込んでくるものが多すぎる世の中。

わざわざ「続きを読む」必要がある?

わざわざ「クリックして開く」価値があるの?

読み手がそうして「選別し始める前」に、グイーッ!! と引っ張らなくてはいけません。

広告の大・前・提、ド定番のセオリーですね。

 

いわゆるバズってる起業家さんたちのブログ記事や、メルマガタイトルなんかをご覧いただくと、よ〜く分かると思います。よく言う、「釣り」です。ただ、やりすぎると「火―上昇」しすぎて、「地―信頼」は失墜します。

 

彼女の場合は

わたしは今、人生史上一番幸せだと思う。

ここを掴みにして、始まります。

火の次は、「地」です。

 

限定ブログのみ公開箇所のため、省略します

 

……あまりにも悲しい風景(成人式の日、お金が無いと言う娘に、それでもお金の無心をする父親)とのコントラスト。

……ここからも、売るために、というライターの視点や、なんらかのアドバイスがあった、そんな気配を感じるのは、わたしだけでしょうか?

 

Amazon レビューを見ると

良かったのは最初だけ

面白かったのは初めの章だけでした。

ネットで公開されていた冒頭の章がとても印象的で引き込まれる内容だったので購入。
その章の内容は、吉川ひなのさんの10代20代の壮絶な生い立ち、芸能活動における苦悩だったり毒親の話だったり。
文章も上手で読みやすかった。
が、それ以降の章では「デトックス」「オーガニック」などの自然派のススメ?のような内容で、冒頭の章と関係ある??と感じてしまった。

彼女の生き方を礼賛するレビューのなか、こうした感想もありました。

もしかすると、最初の章だけゴリッゴリのライターさんによる修正が入ったのかなぁ……と邪推してしまいました。

 

エレメントの続きもせっかくなので記載します。

アイディアや直観、インパクトの火。実際に現実に再現性を求める地と来たら、次は「風」。そして最後が「水」です。

人の欲求、行動、経済の流れもすべて、この象徴で表すことができます。

 

「風」――理想的で、論理的。人に話したくなる仕組みづくり

「風」で、泥臭くなく軽やかな、憧れの存在になる。

ロールモデル像となる。投影される。そして、人々のバイラル(口コミ)を促す。

流行、ムーブメント、最先端……そうして、他者との比較を織り交ぜていく。ファッション、美容などはまさにここに属していますね。

ここで、書籍の見出しを眺めてみます

初めて明かす生い立ちのこと、ハワイ移住を決めた理由。
やっとたどりついた、心と体が喜ぶオーガニックな生き方とは――

  • 食べることは生きること。お肉をやめた理由
  • ヨガとの出会い、月のめぐり、デトックス、心と体の整え方
  • 洗わない育児・おむつなし育児… わたし流の子育て法
  • 調べつくしてチョイスした、自宅出産という最高の経験
  • オーガニックを選ぶのは個人の贅沢じゃなく社会貢献
  • 風の時代の第一歩、友達はいらない

<第1章>ポジティブに生きるための心と身体の整え方
月のめぐり
デトックス(毒出し)について
アレルギー体質の私がたどり着いた「リアル健康解毒法」
乙女心と顔の垂れ
ホルモンバランス
ウォーキングのススメ
ヨガは一生続ける心の修行
瞑想とわたし
ウォーキングのすすめ
パラサイトクレンズ、つまり寄生虫の退治!
ナチュラルドクター

<第2章> 食べることは生きること
わたしにとってのバランス食
食べたもので体は作られていく
間食事情とお茶の素晴らしさ
オーガニックガーデン ―土はすべての基本
水の大切さ
お肉をやめたその後

<第3章>オーガニックな子育て
洗わない育児
おむつなし育児
自宅出産
ホームバース 喜びに満ちた中での一つの人生の始まり
自己肯定感という名の幸せホルモン
虫と共に生きる
ママ友なんていらない

<第4章> 一緒にいる以上、お互いのプラスでありたい。パートナーシップの築き方
夫婦円満の秘訣 察しなくていい
家事の分担
けんか論
夫の愚痴は誰にも言わない

<第5章>子どもたちの未来のために。これからの生き方
オーガニックを選ぶ
読んでみてほしいオススメ本
モノの価値と自分たちの生き方
肉を食べるということ
まずは知ることから。わたしの人生観を変えたドキュメンタリー
四角大輔さんと話した、これからの生き方
風の時代

 

みんなが知らなかった、ほんとうは我慢して辛かった『わたしが幸せになるまで』を書いていく……という立ち位置で企画された本。

そのため(幸せになるため)「ビューティー」「食べ物」について触れていく流れとなっています。

さらに……スキンケア新ブランド誕生✨

吉川ひなのがプロデュースするナチュラルケアブランド「ヒナレア(hinalea)」がデビューする。商品第1弾として「オイルインクリーム」(7150円)と「インティメイトオイル」(7700円/いずれも税込)を5月19日に発売。シンシア・ガーデン(SINCERE GARDEN)のオンラインストアで取り扱う。

吉川は自身のライフステージや子育て、生活環境の変化などを経て、自分と向き合うことや自分を大切にする時間の重要性に気がつき、すべての女性と地球に寄り添う商品を作りたいと考えたことからヒナレアを立ち上げた。ブランド名は「hina=ハワイの月の女神」と「lea=ハワイ語で希望、喜び、幸福」の2つの単語からなる造語で、吉川が現在生活している自然豊かなハワイの大地の力にインスピレーションを得て考案したという。

 

Amazon レビューで、

著者の手がけるブランドでは、工場で働く人に適正な額を払うため、自分たちの利益を減らして小売価格にしているそうですが、世の多数派の人には、そうした企業努力や生産者の姿が伝わっていないように思います。

こうしたコメントも見かけました。

きっと、彼女はすごくピュアな人なんだろうなあ、と思います。

でも、利用されているのではないかなと。。。そんな邪推が拭えません。

「水」――情感的、あの人と同じになりたい、仲間ハズレにされたくない

本はまだ読めていませんが、最後のエレメントである「水」では、おそらく

「あなたにも出来る」
「わたしと違うのは、あなたが知らなかっただけ」
「理解してくれるあなたに有難う」

……という感じでしょうか。

 

彼女がなぜこの本を出版したのか、わたしは理由を知りません。

エコで、サスティナブルで。地球に子どもに優しい、そんなライフスタイルを❗ オーガニックへの認識を、もっと世に広めたい❗

……そうした啓蒙の気持ちから、出版された本なのかもしれません。

屠殺や、ひどい衛生環境の食肉業界についても触れてあるようですし。

 

しかし、そのために、「ご自身の過去」という引き(ウリ文句)を使い、自然派チームのなかでも難易度の高く批判にさらされやすそうな自宅出産、寄生虫デトックスまでを綴るというのは……。

しかも妊娠中の発売。

楽天的に見るならば、かなり骨太、というか……。不当にバッシングされることを分かった上での、ある種、生贄になるつもりでの提言なのか……。

 

Twitter では、さっそく彼女が妊娠中検診を受けていないことなどをネタに、燃やそうとする動きが出てますね。

 

この活動に、一体どれだけひなのさんご自身の全体理解と、魂からの要望で始まったものがあるのだろうかと、分かりもしないことを考えてしまいました。

親から離れられたけれど、違う「親」に絡め取られていなければいいなぁ、と、大変失礼ながら、よぎってしまいました。

ヴィーガン、ヨガ、ヘルシーなライフスタイルというモデル像を考える

こうしたテーマを特集するファッション誌は、いまでは「普通」になりました。

 

たとえば……

憧れのモデルの1日は、スムージーや人参ジュースから。

オメガ3オイルを採って、朝は瞑想からスタートするのよ!

都心からは離れて、あるいはデュアルライフで。たくさんのグリーンたちに囲まれ、海や山、動物たちと仲良く過ごすの。

 

彼女たちは外見の美しさだけではないの。エコへの関心も高いのよ! これからのファッションは地球環境も考えてこそ、真のセレブです。

オーガニックな食品をセレクトショップのブランドワンピースのように楽しく購入するわ。難しくないよ! 自然療法はダサくないの(←重要)。

みんなも、オーガニックライフを始めてみようね(この商品を買ってみてね! #pr)。

ヨガ、アロマをたしなみ、自然を日々のなかに取り込んでいるの。ナチュラリスト、“飾らない女性像”がみんなの憧れね。

フランスから来た“オシャレな資格”

――ホコリ臭い薬局じゃなく、パリジェンヌ御用達のハーブで――女性の悩みも、生理不順も、吹き飛ばそう!

女性もバリバリ働いて、あれもこれも手にする時代なんだから!

 

……なんだか、そんなメディアのイメージが形成されていっていますよね。素敵だけど、どれも共通して、お金がかかる。ブランドになっている。

近所の野草を食べよう、とかはお金にならない(笑)

 

特に象徴的だなと感じるひとたちは、「いま住んでいる土地や人間関係からスタートする」……のではなく、グイーンと長距離移動(ときには国を超えて)、「まっさら新しい土地と友人関係からビジネスをする」のですよね。

たいがいは、オシャレだけど自然のある場所にお引越しから始まるんですよね。あるいはビジネスも含めた場所をこさえる。

これって(引っ越しも新生活もビジネス拠点も)お金かかるよね。

いや、それがダメってわけじゃなくて、みんな真似できないよなっていう。それって生活の知恵じゃなくてビジネスだよね? っていう。そこには誰かアドバイザーやブレインがいて、あなたが広告塔を任されてるんだろうね、っていう。

 

なぜって、彼女たちはオピニオン・リーダーなようで、

実のところは「自分が纏うこと」で、いかに売上をUPできるか? という、熾烈な戦いに身を置くビジネスウーマンなのですから。

「エコというガワ」をかぶることで、他のビジネスウーマンとの差別化要素を押し出したいがために、YouTube や Instagram で自分を切り売りするのではないでしょうか。そして、PR案件を請負い、コラボ商品を出すのではないでしょうか。

いや、ごめんなさい。

これは言い過ぎです。

でも、そうした一面があるのは明らかだと思うのです。

 

これからは、意識も高く、地球に優しく、そして美しいのがほんとうのビジンなのよっ❗

このシナリオで、しばらく世の女性から稼げるネ〜👽💴 money, money…

え? 理屈? コンキョ? 『風の時代』って言っときゃ、あいつら喜んで頷くよ。テキトーにそれっぽくアレンジして置けばいいって。あいつら「流行」が好きだから、誰も検証とかしないよ。

……こんな集合意識が後ろにいるような気がしてきません? なんでメディア関係者、猫も杓子も風の時代って言いたがるんでしょうね?😂😂😂 なぜって、お金になるからですよね。

 

アメブロにも、そういう魂胆の自称スピリチュアリストわんさか発生しているじゃないですか。

Keikoさんなのか yujiさんなのか、誰かの星の記事をコピペして、ひどいとスクリーンショット撮ってそのまま貼っつけて。ブログ記事の最後に、いつも定型文の、自分のサービス売りつけておしまいの記事とか。

そういうの、ほんと嫌い。なんの個性もなくて。自分と人に失礼だよ。

でも、あれの高等バージョンが動いているのは当たり前だと思うんですよ。

 

最後に、これらが繋がる線を1つ

ひなのさんの本を出した「幻冬舎」といえば……ご存じでしょうか?

“死ぬこと以外かすり傷”をフレーズに、ホリエモン、西野亮廣さん、前田裕二さん、落合陽一さんといった名だたる男性陣と組み、ガンガン売れる本をサポートした箕輪厚介さんが所属する会社で有名ですね。

「天才編集者」の言葉が突き刺さる! 『死ぬこと以外かすり傷』 | J-CAST BOOKウォッチ
 「天才編集者」箕輪厚介(みのわ こうすけ)さんの初の著書『死ぬこと以外かすり傷』(マガジンハウス)のタイトルを見て、確かに、と思った。穴があったら入りたい、頭にカーッと血が上るなど、日々の出来事に毎度心はざわついてしまう。ただ、本書のタイトルのように考えることができたら、多少の波風が立とうとも、自分の枠をグンと広げて...

 

限定ブログのみ公開箇所のため、省略します

 

そんな編集者を束ねる、幻冬舎のドンと言えば、かの有名な見城徹さん

幻冬舎・見城徹社長の“実売数晒し”に批判噴出…「クズ編集者」「作家を金儲けの道具扱い」
出版界の大物が、作家たちから集中砲火を浴びる事態になっている――。ことの発端は、作家の津原泰水氏が、『日本国紀』(百田尚樹/幻冬舎)を批判したことを理由に幻冬舎...

 

この記事はメルマガ読者限定記事になります。

この記事の続きは、coha design メルマガにてお送りするパスワードを入力してお読みいただけます。

【読者限定】吉川ひなのさん自叙伝出版から眺めるメディア構造 〜サスティナブル・オーガニックという名のビジネス
吉川ひなのさん。このブログをお読みの方の中にも、お好きな方がいらっしゃるのかな。 彼女が赤裸々な過去を綴った本が発売されました。 ご...

ウェブサイト上で「あなた」を表現することをサポートするデザイナーです。あなたの持つ個性・魅力が、まだ知らない方へと伝わり、素晴らしい出会い・仕事・コミュニケーションを生み出していく「世界観デザイン」を提唱、お届けしています。

あなたをもっと美しく自由にするメールマガジン
世界観デザイナーのコハです。 この無料メールマガジンでは、多くの方々が閉じてしまいがちな「あなたご自身」のこと。 魅力、ギフト(才能)といった「あなた唯一無二の個性」を開放していきたいと思います。
メルマガ読者限定
あなたをクリスタライズする coha design
タイトルとURLをコピーしました