①月星座は幸運、それとも欠損? Keikoさんに見る月星座と引き寄せカルチャー

これを読んでくださっているあなたは、月星座の欠損という言葉を聴いたことがありますか? または、新月・満月の引き寄せ、パワーウィッシュなど。

今回は「月は幸運」or「月は欠損」という、真逆の内容でそれぞれ人気を得ているテーマを俯瞰しながら、「どう思いますか?」と話してみたいと思い、書いています。

コハ
コハ

わたしは一介の占星術オタクですが……どうして記事にするかというと、人のさらなる可能性を見い出すために、占星術を用いたいなと思って学んでいる自分はとても大切だと感じる場所を、よりにもよって、その占星術を使って踏みにじる出来事があると感じたためです。

スピリチュアル・ハラスメントについて

なかでもわたしが問題視しているのは、「月は欠損」説を使って、友人やお客様に対して、月星座は欠損だよと発信したり、話している人たちのコミュニケーション方法です。

「こういった考え方もあるのでは」という問いかけ
「自分が知らず囚われ、子どもの頃の幼稚なフリに終始しているだけかもしれない」といった文脈

……ではなく。

とにかくキャッチーな「否定だけ」を、強く(あなたには◯◯が欠損している、得られないんだよ! と)振りかざしている人が多いと感じています。

コハ
コハ

現に、これまで友人からそういった話が3件ありました。

1人は、初めてお金を払って占星術師に見てもらい、「あなたは月が◯◯座。だから、あなたは仕事が全く、できない人です」と言われたという。
1人は、占星術師ではないが、とある専門スキルを持つ人から、その有料サービスを受けている最中「あなたは月が◯◯座。だから、あなたはお金を得られないよ」と言われ、カチーン。
1人は、共通の憧れの人がいる仲間内で、霊視できるという知人が中心になって欠損説が熱いブームに。「わたしは月が◯◯座。だから、何も信じることが出来ず、共感力がなく、最後には裏切る人なんだ……!」と思ったそう。

彼らは晴れない顔で、

「コハさん。“月は欠損”って、知ってます?」
「あれって本当ですか? コハさんは、どう思いますか?」

と、尋ねてきます。

コハ
コハ

本人は「善意」と思っているのか? そういった発言(「あなたは◯◯を得られない、欠損だ」)を、出てきたホロスコープだけで下す人もどうかと思いますし、

それを受け取って、わたしはダメなんだ、◯◯が無いんだーーって全否定で落ち込んでしまったり、モヤモヤするにも関わらず会い続けたり、お金を払い続けている人がいるとしたら、それはすごく悲しいコミュニケーションだな、と感じます

今のところ、“月は欠損”を振りかざしたり、知った途端、声高に SNS で発信し始める人たちを観察していて共通すると思うのは、

1.占星術について、みずから学び、検証し、自分なりに学び深めたことがないのでは……と感じるほど、誰かから聞いたことをすぐ SNS で広めようとする。

2.霊的なこと、スピリチュアルに興味がある。霊的スキルがあると言いたい? 周囲より霊的に進んでいると自負しているフシがある。

3.自分の「月星座」で終わらず、パートナーや友人、親、周囲の人を調べては「あなたは◯◯が欠損している」「早く気づいた方がいい」と言い出す。

4.父親との関係性が悪い、または解決していない様子がある。

5.社会や一般的な世界に対して、強い疑惑や不安、許せない気持ちを抱えている(結果、陰謀論や極端なチームに所属していたり、「普通」の価値観と断絶している)

コハ
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“月は欠損”を振りかざす人たちは、わたしからすると、説を使って攻撃することで、相手のエネルギーを容赦なく奪っているように見えます。

相手から求められていないタイミングで押し付けるように「月は欠損だよ!」と言いたい人たちは、あなたが「影だ」といっている「月星座」よりもよほど、暴力的なエネルギーの奪い方をしているのではないでしょうか。

わたしの憶測ですが、マドモアゼル・愛さんが本来、欠損説を提唱したかった理由と、真逆の用い方をしていると思えてなりません(これは記事の最後に取り上げます)

人と人のフェアな関わりあいを、

暴力で侵害するのが
「ドメスティック・バイオレンス(DV)

権力でねじ伏せる
「パワー・ハラスメント(パワハラ)

精神的な虐待を
「モラル・ハラスメント(モラハラ)などと呼ぶのは、有名すぎるほど有名ですよね。

そうした言葉を使うなら、“霊的世界”や“霊的能力”を引き合いに出し、相手の人権を侵害する「スピリチュアル・ハラスメント」が横行していると感じます。

成人ならば各自の自由なんですが、欠損説に限らず、なんらかのヒーリングやスピリチュアルなサービスを購入している方が、もし内心どこかで

「モヤモヤする……いやいや、人のことを疑っちゃダメだよね。わたしって性格悪い」
「でも、一体なににお金を払ってるんだろう。ほんとうに良くなってるのかな?」
「とはいえ、あの人は良い人だし、◯◯もしてもらったし。みんなも褒めてたし。わたしより霊的にスゴイっぽいし」

と思っているなら、そこ、一緒に見てみませんか? と、思っています。

見ない限り、相手や対象を変えても、ず〜っと同じことを繰り返します。脅すようですが、これは断言できます。

「わたしは、そういう使い方をする人が用いるものを占星術だとは、思いません」
「スピリチュアルも占星術も、たくさん選択肢があるんですよ。あなたは正しいと思うものを選ぶ自由があるのだから、違和感があるなら離れればいい」

と言いたくて、書いている次第です。

コハ
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そもそも、そんな使い方をしてもらうために、彼らはその説を唱えたのではないんじゃない?

冷静に見つめたら、フォロワーの(あなたやその人の)ふるまいや言動、姿勢によって、世間一般からみた占星術、スピリチュアリズム、あるいは中心人物への信頼を下げているだけではないですか? 誤解を増やしていませんか?

これはスピリチュアル業界でも、代替療法界隈(医療 VS 反ワクチン)でも、わたしがいつもいつも感じることです。最初は、自分や関わる人の幸せ・健康を願って動いていて、ゴールは同じはずなのに、どうして違うルートだからと相手を攻撃したり、こき下ろすことに熱中してしまうのか。

どうして、そんな自分や周囲を「おかしいな、目的とずれているな」と思えないのか。

さて、前置きが長くなりました。では、今回は「月星座」に話を絞ってみます。それでも長いですが、良かったらお付き合いください!

コハ
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今後、知人友人から同じ質問が寄せられたら、この記事を送りつけようと思って書いています😂

月星座マーケットを牽引するお2人について

月星座といえば、日本ではこのお2人じゃないでしょうか?

Keikoさん(月星座:牡牛座)
月を使った開運法「ルナロジー」、新月・満月を使った願望達成法「パワーウィッシュ」創始者。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。(株)電通退社後、「占星術は占いではなく、星のエネルギーを読み取るスキル」というポリシーのもと、独自の切り口で開運情報の提供を開始。

―― 「keiko プロフィール」より

マドモアゼル・愛さん(月星座:牡羊座)
1970年代に占星術界にデビュー。以降、常に一戦で活躍。日本で最初の『占星天文暦 エフェメリスオブジャパン』を出版。和歌の研究を経て、その後母音と周波数の研究へ至り、独自ブランドのMIチューナーを開発。MIチューナーは世界1品質のチューナーとして認知される。フリーエネルギーの本質を学ぶところから陰圧とマイナス世界に通ずる様々なアイデア品を生み出す。

―― 「月読み動画授業」より

わたしが認識している限りでは、

引き寄せブームが濃厚な頃、元・電通のKeikoさんによる「パワーウィッシュ」がブームとなり、ますますスピ愛好家が「新月・満月の日、ノートに願い事を書く」ようになったと感じています。

コハ
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もちろん、「引き寄せ」「感謝ノート」などは、Keikoさん以前から人気で、書籍にもたくさんなっている手法です。

日本では、2003年に出版された、ジャン・スピラー著、東川恭子さん訳の『新月のソウルメイキング』などが伝統的な一冊だと思います。

新月のたびに願い事をリストアップして、願いを叶える習慣が日本で広まったのは、本書から! 既存の占星術の枠を超えた洞察で、世界中から高い評価を得たジャン・スピラーのロングセラー本!!

―― Amazon『新月のソウルメイキング』より

一般的な認知度の高さでは、新月(満月)の……というより、「引き寄せノート」「夢ノート」などの方が、メジャーかもしれません。

余談の海外版「引き寄せノート」

ちなみに海外でも、「引き寄せの法則」(Law of Attraction、略して“LOA”)メソッドを用いたノート術は人気なようです。

中には「引き寄せ」に特化した、こんな商品もありました。その名も、ズバリの「Law of Attraction Planner」

Amazon 商品レビューは、6640件で★4.6。かなり高評価なスコアを得ていそうです。

コハ
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最初に「引き寄せの法則ロードマップ」が図示され、常に、どう引き寄せまでのステップを踏めばいいかが視認できるそうです。

ステートメントを書き出すワークシートに、ビジョンマップ。引き寄せといえばの意識レベルらしき図、使命からブレイクダウンして週ごとのタスクを書き出す仕様。振り返りリフレクションつき。

コハ
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言うなれば、フランクリン・プランナーのもっと! スピリチュアル版という感じでしょうか。さすがアメリカ! って感想を覚えました。全部載せ。野菜も肉もマシマシで! これでもかーーーと。

コハ
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最後にコメントを寄せている「Bob Proctor」は引き寄せの法則といえば、の「ザ・シークレット」でも登場していた男性ですね。本家からもお墨付き! という感じなのでしょうか。

フレデリックさん

プランナーの公式ホームページにある「About us」によれば、自己啓発セミナーに何千ドルも費やし、行動しないと成果が得られない……と気づいた瞑想インストラクター兼ライフコーチのフレデリックさんが、

セミナーから1週間経ったら元の生活に戻ってしまう現象を防ぎ、日々実行できるよう、みんなの成功のために生み出したプランナーだそう。

コハ
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どおりで、男性性的成功哲学の作りなのだな〜と納得。そして国が違っても、引き寄せスピリチュアルやセミナー好きが陥る傾向は同じなのですね。

“これぞ引き寄せの法則オールスター!”な動画があって、めちゃくちゃ面白かった。テイストやセンスがやっぱり、日本とは違う……。

さらに余談ですが、このプランナーには日付が入っていない、いつでも使い始められるバージョンもあって、

公式の動画を視聴していると、急に「フリクションのボールペンを使えば……」と商品画像つきで語り始められ、「は? フリクションって日本の製品よね? スポンサー契約? そんな訳ないよね?」と混乱していると、

なんと電子レンジに引き寄せプランナーを入れて、女性がレンチンし始めるのです。

ちゃんと何分チンするかも教えてくれる

コハ
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フリクションですべて書くようにし、ノートを使い終わったら電子レンジでチン! これで筆記したものが全て(熱によって)消えるから、また書き込み始め再利用できると言う。これが公式の動画で出てくるという。……日本と、国が違いすぎる。

度肝を抜かれたし、ちょっとこの会社、好きかもと思いました😂 同じ引き寄せでも、楽しみ方はさまざまですね。

すみません。楽しくてかなり脱線してしまいました。

月星座ブームを語るには、どうしても引き寄せの法則を避けられないと思ったんです。

こんな風によそでの扱い方や楽しみ方を知ると、なんだか国内でのブームやアイテムを眺める目線もまた、変わる気がしませんか?

Keikoさんについて

先ほどの「引き寄せプランナー」が、数多ある引き寄せグッズ群で1つの集団域を得たのは、

1.数千ドルを費やして多くのセミナーや成功哲学本を読み、集めてきたワークやシートを全て1つのプランナーで得られるように集約したところ

2.(最初は違ったかもしれないけど)女性ウケの良いデザインやパッケージの手帳にして、男性向けだったコンテンツを、女性ニーズにずらしたところ

ではないか、と想像します。そこにバレットジャーナルや、COVID によるステイホームの文具熱などが追い風になったのかも?

ちなみに公式 Instagram なんて、もうピンク、ピンク、ピンク。創業者は若い女性かなと感じそうなトーンです。さっきの、アインシュタインが登場する動画とえらい違いですよね。

そして、競合ひしめく“日本・引き寄せスピリチュアル界”にて、Keikoさんが突出されたポイント(差別化要素)だとわたしが思うのは、以下5点です。

1.月星座による「セミオーダー感」で、より自分にフィットする情報を得ている感覚が増すところ(細木数子さんがギネス記録を打ち立てたベストセラー占い本も、このセミオーダー感が大きいと聞きます)

2.“努力なく、ラクラク宇宙の力を借りるのが賢いの♪”という感じの、軽くポップで楽しいムードの演出

3.キレの良すぎる語感で、人間の我欲をとことん「OK」してくれるところ

4.「願いを叶った体で書く」を、より受け入れやすい「意図する」へ変更したところ

5.「満月に感謝する」というアクションを増やしたところ

コハ
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ただワガママに、自分の欲が叶うことを望むのは、日本人気質では(たとえ求めていても)馴染みにくく、ましてや大手を振って「やってまーす!」と周囲に言いづらいと思うのですが、全体にハードルが下がっている感じがします

Keikoさんによる「月星座」の解釈

月星座は、あなたの本質や生まれ持った才能を示してくれるもの。
運とチャンスを引き寄せて、
あなたが輝いて生きていくために月星座を知り、
活かしていきましょう。

―― 自分の月星座を調べる|k’s selection


Q 月星座ってなんですか?
A 私たちが持って生まれた才能、可能性、美しさの源です。

「月星座」とは、あなたが生まれたその瞬間に、月があったサイン(星座)のこと。誕生日でわかる、一般的な占いで使われるのは「太陽星座」ですが、私は「月星座」を重要視しています。なぜなら、持って生まれた才能、能力、センスを示す「月星座」こそが、人生を思い通りにクリエイトするカギだから。「月星座」を知ることは、自分の引力を自覚することに他なりません。

―― 【カリスマ占星術家Keiko】月が導く愛と美の開運法則2022|VoCE

 

Keikoさんによれば「月星座」は、ツキと同義語(ちなみに、マドモアゼル・愛さんに言わせれば「月は月並み」)

運を良くするために、これを活用しない手はないわよ〜! というトーンで語られます。

Keikoさんの出版から見る流れ

遡れば、Keikoさんは最初から月星座ブランディングではありませんでした。元々は「ソウルメイト研究家」という肩書きで著者デビューされています。

おそらく初著書は2010年、大和出版より発行『「運命のパートナー」を引き寄せる22のルール』。

じつはこの宇宙には「宿命に沿った行動をとる者には無限のサポートが与えられる」という法則があるの。
「運命のパートナー」と一緒になることは、いうまでもなく宿命に沿った行動だから、当然、しかるべき宇宙の後押しが入るわ。

(中略)相手が「運命のパートナー」でなくても、そこそこ幸せにはなれるかもしれない。でも、残念ながら人生のフルコースは味わえないと思うわ。

 

続いて翌年の『あなたも、29日で「運命の人」と出会える! 「女の本能」が目覚める魔法のプログラム』。

「女の本能」を活性化すれば、運命の出会いを引き寄せる「体質」に変わることができるのです。
でも、どうやって?

それは、月のパワーを利用すること。
本書でご紹介する「29日間プログラム」がそれです!

 

コハ
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月星座ではないけれど、「月」が出てきました。

2012年には『人生まるごとリベンジ!7曜日メソッド』『恋もお金もわしづかみ! 「強運体質」になる7daysマジック』と、恋愛(運命のパートナー)だけではなく、人生全体の「幸運」に触れられるようになります。

8年前、私は13年間のOL生活にピリオドを打った。
会社を辞めた最大の理由は、自由がほしかったから。
でも、それ以上に、「運だめし」をしたかったんだと思う。

その少し前、最愛の父が他界した。
この世でいちばん大切なものを失った私は、抜け殻になるような感覚を覚えながらも、心の中でこう思ったの。

「これからが本当の勝負だわ」

(中略)多くの出会いに恵まれてトントン拍子で話が進み、1年半後にはビジネスを立ち上げた。
そうこうするうちに、ひょんなことから出版の話がきて3冊の本を出し、それがTVで紹介されたおかげか、番組内で私の開運コーナーまでつくってもらってしまった。

その一方で、ドイツのアクセサリーメーカー2社と独自契約を結び、最近ではTVショッピングで私のオリジナルグッズの販売が決まってしまった。
ソウルメイト(生まれる前から決まっている、運命のパートナー)にも出会った。

 

2013年『宇宙とつながる! 願う前に、願いがかなう本』、

 

2014年の『お金、愛、最高の人生 リッチな人だけが知っている宇宙法則』と『宇宙を味方につけて、ちゃっかりシアワセ Keiko的「開運センス」の磨き方』あたりは平置きされていて、本屋でよく見かけた記憶があります。

 

コハ
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さて……こうして書籍タイトルを並べていくだけでも、「すごいキャッチコピーだな〜!」と、感じませんか。

“わしづかみ!”、“願う前に願いが叶う”、“ちゃっかりシアワセ”。
「新月・満月の引き寄せノート」なんて長くなっちゃうところを、ぱしっと「パワーウィッシュ」

最近では、彼女が提唱した「宇宙元旦」というフレーズも、すっかりスピリチュアルビジネス業界では定着してきた感じ。

さすが、電通ご出身! と思います。潜在ニーズの言語化っぷり、冴え渡るほどの鮮やかさ。拍手の思いになります。

2016年、いよいよ「月星座」に特化した本が登場します。

月星座は、あなたの「引力」そのもの。月星座を知ることで、あなたがどういう引力を持っているかがわかるのね。

それだけじゃない。どんなふうに行動すれば運やチャンスが向こうからやってきて、日々どんな意識で過ごせばその引力を強化できるか――

そんな超ありがたい情報までも、あなたの月星座が教えてくれるのよ。

月星座の引力は、「引き寄せ」などという言葉が陳腐に聞こえるくらい、強力なもの。それは、月という天体が人間の生存本能と結びついているからなのね。

――『Keiko的Lunalogy 自分の「引き寄せ力」を知りたいあなたへ』Keiko著

Keikoさんが「月星座」を重要視する根拠とスピリチュアル思想

なぜ「月(月星座)」が重要なのか? への説明と思われる文章が、公式ホームページに記載されていました。

月の影響力について

月の直径は地球の約4分の1であり、質量は約80分の1に及びます。地球と月の関係に似たものとして挙げられるのは、海王星に対するトリトンですが、その質量比が800分の1であることからも、地球に対する月は、衛星としては不釣合いに大きいことがお分かりいただけると思います。
このことが、月が人体をはじめ、あらゆる生態系に及ぼす影響が大きい科学的な一因だと言われています。

―― Keikoについて|k’s selection

 

そして、販売されているアイテムに関する、下記のような補足も。

強運になるために最も大切なこと

時々、「K’s Selectionのアイテムを買えば強運になれますか?」というご質問をいただくことがありますが、私(Keiko)は、アイテムを買ったからといって、強運になったり、願いが叶うとはお伝えしていません。

いくら宇宙からのサインや、月星座の波動を受け取ったとしても、実際に行動を起すのはあなた自身だからです。
気に入ったアイテムを持つことで宇宙にサポートされているという自信がうまれ、あなたの気持ちが前向きになるーーーそれが明るい笑顔や愛ある言葉、ポジティブな行動となって、結果、幸運を引き寄せるのです。

―― Keikoについて|k’s selection

 

昨年の2022年には、東洋経済オンラインにインタビュー記事が上がっていました。

ところで、Keikoさんと占星術との出会いはいつだったのだろう?

「6歳の頃です。ある日、地元の本屋に行ったら、本棚から一冊の本が目の前にバサッと落ちてきて、偶然にも占星術の本でした。開いてみると、そこにホロスコープ(天体図)が書いてあって。複雑な図にもかかわらず、パッと目にしただけで、それが何を意味しているのか、子どもながら理解できたんですね。初めから知っているような感覚が強烈にありました。スピリチュアル的な説明をすると、過去世でも行っていたんでしょうね(笑)」

 

「生活の手助けが必要となってきた母のそばにいるために帰ってきました。40代からビジネス的にも飛躍して世界もさらに広がり、忙しい日々が続いていましたけど。高齢になった母の変化を感じとって、そろそろ一緒に住みたいなと。その決断に迷いはなかったですね。

私はこれまで仕事にも人間関係にも恵まれてきましたけど、大切なものに優先順位をつけるとしたら、迷いなく両親がいちばんなんです。父が大病に倒れたときも、好きな人をおいてすぐに帰国したくらいですから」

 

こちらによれば2019年、お母さまの介護のため、故郷の山形へ移住なさったとのこと。

コハ
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本格的な COVID-19 騒動の前に、地方へ移り住み、オンライン化に向けて準備もできた。それらしく言えば、まさしく「流れに乗っている」エピソードだな〜と感じました。

 

なお、先ほど初期の本の中で、「運命のパートナー」に出会わないとそこそこの幸せで、「残念ながら人生のフルコースは味わえないと思うわ」といった表現がありましたが、現在はまた違う考えになられたそう。

「ソウルメイトは、誰にでも存在しますけど、必ずしも会えるとは限らないですし。今の時代には、さほど必要ないのかなと感じるようになりました(笑)。仕事はもちろん、恋愛や結婚においてもそう。

西洋占星術的には、約2年前から、風の時代に突入しましたけど。風の時代って、スピリチュアルな考え方や精神性など目には見えないものを大切にすること、それから、変化し続けることが大切な時代です。

会社の終身雇用制度も絶対的なものではなくなりつつあるのと同じように、パートナーシップにも必ずしも永遠を求める必要はないのかなと。ソウルメイトでなくとも、一時期でもいい時間が過ごせて、互いに成長できたら十分に価値がありますよ」

コハ
コハ

なんといっても出版時から13年! も経ちますし、本文も著者だけの思考ではなく、編集者の趣向も入るのかなとも、想像します。でも、ひどい言い方をしてしまえば、こういった手のひら返しを悲しく感じる気持ちもあります。

コハ
コハ

周囲の起業家でも、文章がどんどん強い言い回しになっていて、「これを知らずして健康にはなれません!」とか、「これを学ばなかったら損です、風の時代の運気に乗れない」みたいな売り文句を発信する方がいます。

実際に会って話したら「そんな、脅すつもりじゃないよ〜!」「100%そうなるとは言ってないよ!」みたいに、朗らかに言うのかな……と想像するのですが、はたして受け取り手とのギャップを考えると、罪作りに思うことがあります。

話が膨らみますが、代替療法畑で言うと、「これを食べたらがんになる!」とか「だから◯◯病になったんだ!」と特定の食品や成分に対し、決めつけで(誰かの言っていた論理や説を根拠に)無責任に発信する人たちも同じように感じます。

ちなみに、Keikoさんの過去ブログでは、こんな文章もありました。

昨日、日本に滞在中の
あるアメリカ人サイキックにお会いしました。

彼は某大統領の顧問を務めた経歴を持ち、
FBIにも捜査協力を依頼されるサイキック。

(中略)別れ際に彼に言われた言葉は
「キミ宇宙人なんだけど・・・ 知ってた?」

はい、知ってましたよ。
あなたもね(笑)

宇宙人がいるのか(人間として生きている人を宇宙人と呼ぶのか、等)は人によって意見が分かれるトピックですが、「宇宙人」を自称・自認する人たちの共通項を思うと、頷ける自分です。

そんなこんなで、「月星座マーケット」もだいぶ浸透して、市場が飽和してきたかな?(※私見)と感じられるような2018年12月。

マドモアゼル・愛さんが、「月星座」は何もない。得られるものはない。影に囚われているだけ。早く目を覚ましなさい! というような新説をぶっ込みになられました。

▼長くなったので、後編へ続きます。

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