年始早々の地震、空港の悲しい事故、有名お笑い企業の疑惑にゆれる感情ドラマ、作品を巡ってのトラブルと作家の自死。自民党の裏金、もとい「脱税」などなど……
もうなんていうか、日本国内の主要ニュースを眺めているだけで、暗澹たる気持ちになってしまいます。
それでも日本では令和6年という新しい1年がスタートして、はや2ヶ月めとなりました。
一体、どんな1年になるのだろう。
これからの未来はどうなるんだろう?
そんなことを考えた方も多かったのではないでしょうか。
ここでは、ひとつの巨大な視点、東洋占術の目線を借りて紐解き、考えてみたいと思います。
まず、東洋思想における暦の成り立ち、時の捉え方を追いかけてみましょう〜🧙🪄
東洋思想の視点を味わってみる
わたしたちが使用しているグレゴリオ暦では、毎年1月1日が新年の始まりです。
東洋占術では、立春を期に新年を迎えます。ややこしいですが、旧暦の太陽太陰暦とは違います。
そして今年(2024 年 2月4日 〜 2025 年 2月2日)は「甲辰」の1年になります。
「甲」は五行で、木性の+を表します🌲
「辰」はおなじみ、十二支の空想動物🐉

わたしは子どものとき、干支はどうして🐀から始まるんだろう? 速さなら、🐄よりも後にいる🐇や🐅の方が速いんじゃないか?? なんなら食べられちゃうよな🐄と🐇は……とか。
わたしたちの身近には他にもいろんな動物がいるのに、どうして存在しない🐉を入れたの?? などなど、謎に感じていました
「五行」と「十二支」って、なに?
これらは象徴言語です。
だから、子=🐀ではないし、丑=🐄でもないんですね。
あくまで、伝えたいエネルギーを表すイメージ例として動物の名を借りているんです。
“子”だったら繁り殖える様子であって、それが最も伝わりやすい動物は……ねずみ算式に、とも言われるくらいの繁殖力を誇る、しかも家を走り回ってフツウに目にしている「鼠」がうってつけじゃん、とか。
動物 → 意味 ではない。
子=🐀だから雑食で、すばしっこくてーーとか、
牛=🐄だから草食で、胃が4つあって〜という情報は、混ざってくることは無いと✋
十二支ラストを飾る“亥”は、植物が枯れて最後は種となるように、凄まじいエネルギーを圧縮する様子を意味します。
それを表すのに、山中とつぜん飛び出してくるほどの半端でないエネルギーをため込んだ生き物として、🐗の名前を借りているのだそう。
だから「核」にも亥が入っているし、わたしたちの細胞にも「核」があります。どちらもイノシシは含まれていませんね。もし「亥年生まれは猪突猛進な性格で〜」という人がいたら、それは本来の干支学とは全く別の、あとから勝手に生み出された動物的解釈レッテルなんですね。

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本来は共通認識するために用意したシンボルだったのに、表層のシンボルだけが独り歩きし始める。各自の勝手な拡大解釈や妄想が飛び交い、意味がこんがらがる。いつしか知らない人に誤ったイメージまで貼り付け・植え付ける。そこだけ見る会話では共通理解どころか誤解や偏見を生み出す……現代における西洋占星術の12星座も同じだな〜と思います。◯◯座は〜な性格でーとか。
元来、干支は暦の学問、暦学の活用的一分野であり、歴史的、経験的、実証的な意義が深いものです。ただこの干支を易占が用いて普及したために、わけわからずに易占と混同するのであります。
もともと、干支は生命あるいはエネルギーの成長、発展、収縮する変化の過程を分類・約説したものであります。
そんな象意が、1文字ずつに含まれているということです。
幾重にも多層レイヤーで情報が詰め込まれている(圧縮されている)状態だから、その文字をどのフィールドで広げるかによって、読みとける(解凍して出てくる)情報も変動してきます。
そもそも「干支」って何を意味しているの?
1文字めにある「甲」は五行だと述べました。
木→火→土→金→水と「五行が巡り」ます。木から火が生まれて、火から土が生まれて、土から金が、金から水が生まれるという、有名な「相生関係」です。
木生火(もくしょうか)
木は燃えて火を生む。火生土(かしょうど)
物が燃えればあとには灰が残り、灰は土に還る。土生金(どしょうきん/どしょうごん)
鉱物・金属の多くは土の中にあり、土を掘ることによってその金属を得ることができる。金生水(きんしょうすい/ごんしょうすい)
金属の表面には凝結により水が生じる。水生木(すいしょうもく)
木は水によって養われ、水がなければ木は枯れてしまう。
そして、同じ性質の中には「陰陽」があります。
木の兄 → 木の弟 → 火の兄 → 火の弟 …… 最後の水の弟 からは、また 木の兄が生まれるというように、いつまでも、えんえんと巡り続けます。
五行 | 木 | →火 | →土 | →金 | →水 |
---|---|---|---|---|---|
兄(陽) | 甲 (きのえ) |
丙 (ひのえ) |
戊 (つちのえ) |
庚 (かのえ) |
壬 (みずのえ) |
弟(陰) | 乙 (きのと) |
丁 (ひのと) |
己 (つちのと) |
辛 (かのと) |
癸 (みずのと) |

干支の「えと」は、この十干の末尾にある「陽」…え、「陰」…との名称が由来になっているのだそう👀
ですが、数えるだけで良いのなら、10進法の五行のみあれば、済む話で。
最初の「甲」が1、次の「乙」は2、「丙」が3で「丁」が4……と順に振っていったら、最後の「癸」は10。だから便宜上0としてしまえば、1〜10の象意にも出来ますよね。
例えば令和6年。なら6=土の弟の「己」とする。なら令和己年で――という感じでしょうか。それも可能だったはずです、あくまで数字で良いならば。
わたしたちがたまに見かける、免許の「甲種・乙種・丙種」とか、古い通信簿の「甲・乙・丙」という分類は、まさにそういった便宜上の数として使っています。五行の意味合いは含まれていません。

それは、五行が「空間分類」で、十二支は「時間分類」だから。暦にはそのどちらも必要だから、らしいのですー
五行が表すのは「空間分類」、十二支が示すのは「時間分類」
懐かしの座標グラフ。x軸が時間、y軸が空間になります。
わたしたちはプラス座標をどんどん動いていく。
わたしたちが時間と呼ぶものの起源って、そもそもなんでしょう??
わたしたちがいる地球から見ると、毎日、太陽が東から昇って西へ沈んで夜がやってくる。地球が西から東へ自転している、その回転サイクルが、時間の元になっています。
果てしない繰り返しを観測することで、わたしたちの呼ぶ「1日」という単位が生まれてきた。月の満ち欠けから「1ヶ月」が生まれ、太陽の高さから「1年」が生じてきた。
夜空を観ていると、約 12年で同じ場所に帰ってくる木星は、太陽や天体が通る黄道の観測に最適な星で、そこから「歳星」とも呼ばれているそうです。
だから、12 という区分=数が、わたしたちの暦、ひいては時間の計測に用いられるようになりました。それは東洋も西洋も同じだと言われています。12時間を2回、24時間ですね。
例えば、ギリシャ神話におけるオリンポス12神の最高神はゼウス。彼を象徴する天体は、ご存知のとおり木星です!
時間は動く、“無”であるという東洋の眼差し

そして、この辺からが中国思想の現実観測っぷりや、ストイックさが感じられて、わたしは好きなポイントに入っていきます🌼
「算命学」創始者の高尾義政さんによれば、中国の古代人たちは、時間の移りゆく様を観察して「時間」は存在するものではないと考えたであろうと言うのです。
わたしたちの目の前にある自然――海に川や大地、木々に草花、岩石に火など――は、地の空間存在物だとカウントした。
彼らは「木星・火星・土星・金星・水星」の5惑星も知っていた。そして、それを天の空間存在物だと考えた。
その5惑星が地上に反映されたものが、目の前に広がった自然だと考えた。だから、その自然を5分類したのが五行であると。
そして、その「空間」がなければ、「時間」を計測する(見る)ことは出来ないという思想だと述べられています。
季節の変化によって山川草木は姿をかえて行きます。
ところが変化するのはすべて自然界の空間存在物であって、時間そのものは姿を見せないのです。(中略)午前零時が見えますか。午後の三時が見えますか。われわれには時計の針が見えるだけです。
つまり時間は空間存在物の変化によって見えるだけで、時間そのものは完全な無なのであります。そこで彼らは時間とはいったい何なのかと考えたわけであります。そこで得た答は、「時間とは動くものだ」ということです。
(中略)もし数字を使った暦であれば、おそらく時のみを知らせるカレンダーと化したはずですが、東洋の暦は言葉をもち、意味合いをもった符号、あるいは暗号であると言えるのです。
それは空間を知らせる『十干』という符号と、時間が通過する方向を知らせる『十二支』という符号の組合わせによって完成しているのであります。
先に述べた、十二支を用いて表している自然の移り変わりも、まさしくそうですよね。
種が硬い殻を打ち破って芽吹き、弱々しくもいつしか伸びて繁栄していく。花が咲いて果実ができ、最後は枯れて種になっていく。それは時間の流れも同時にある。
季節も同じですね。
「春」を見ているのではない。わたしたちは常に動いている時のある1フェーズを、空間存在物の「変化」を通して「ああ、これは春だ」と見ているのだと。
だから、「時間」そのものは有ではない、無なんだという、わたしからするとクールな目線が面白いな〜と思ったんです。
「春」を呼び喜ぶ精霊とか、
「春」を引き連れる神を観るのではなく、
「春」と名付けた時が移動していく間の事象であるという看破。
自分が東洋人だからでしょうか、馴染むなぁと思ったんです。量子力学がいう、観測者の目線にも通じる気がしています。
まとめると、わたしたちが生きる「いま(x=?,y=?)」は、何が在って、どこへ向かっていくのかを識別するための呼び名である。だから、暦として用いるときは空間=十干と時間=十二支、どちらも述べる必要がある、と言う感じでしょうか?
本来、別個である時間、空間というものの一体化は、符号を使用することにより解釈可能になります。
(中略)西洋で遣われている太陽暦とは一日に対する考え方が違うのです。
例えば西洋の一九八五年一月一日と翌年の一月一日は、同じ一月一日という符号です。
ところがこの干支歴(十干、十二支)は一九八五年の一月一日と翌年の一月一日は同じではないのです。一九八五年一月一日を干支歴で実際に見ますと「庚子」という干支が出てきますが、翌年の一月一日は「乙巳」という干支になっているのです。
太陽暦のように時間だけならば毎年同じ符号でいいのですが、これは時間と空間で成り立っていますから、一日一日が独立した意味合いを持っているのです。
そのシステムで見ると、2024 年の時間と空間は「甲辰」という暗号を持つのです。
「甲辰」が意味する象意について
木性はもともと春も象意に含まれています。そこまで凶悪にバッティングする雰囲気はないようですが、木は土を剋するので、ともすると木が伸びても土が痩せてしまう関係性なのだそう。
他には、“ゆえに弱者を軽んずる形となる”ともありました。
㊶甲辰=春樹(春の樹木の意)
木旺じる姿。内外共に充実する形。ゆえに弱者を軽んずる形となる。質は威、性は剛。
もうちょっと、木についての解説も引っ張ってみます。
“木”とは“冒”を指し、その理由を次のように述べている。「木というものは、土地を冒して(押しのけて)出るものであるから」と。
(略)大地に触れて、大地を押しのける五行の木と、万物を産み出し、万物が蠢く季節(春)に注目し、木=春を結びつけるのである。
(略)天地人の三才において、その地(大地)ですぐに観ることのできるものは木であり、木はそもそも観られる存在なのである。
それでは、人の世界で観られるものとは何か? ズバリ、君主=施政者である。日本国で言えば、内閣総理大臣、都道府県や市町村で言えば、そのトップを指す。さらに、企業や集団、そして家庭のトップも人から観られる木に相当する。これらの長が、貪欲や姦謀なき人物ならば、まずは五行の木の性質をうまく発揮させることができるという。
木性を人間で解凍すると、五徳では仁徳(思いやりの心)、本能では守備本能といった象意も含まれます。
余談ですが、方位では東、季節は上記にもある春、五臓では肝臓、五味では酸味を、五色では青緑を、五神獣では青龍を指します。

ちなみに十二支では東を意味するのが卯。都の東を守護する神社は神獣が卯だったりして「なるほどなぁ」と面白い! あと有名な鬼門は丑寅とも言われますが、これは北東を十二支で表すと丑と寅だからなんですね。
「甲」はその陽、プラスです。だから、性質が分かりやすく外へ出るイメージ。かつ、上へ上へと高く伸びようとする働きも含まれると聞きます。
木性が盛んになる。良ければ良いが、悪いとさらに悪くなってしまう。守るために奔りすぎたり、ともすると頑固に、自我にとらわれてしまう状態(=弱者を軽んずるあり方)になりやすい……そんな様子を想像しました。
続いて「辰」です。
辰とは“震”のことであり、「震うこと」を意味している。これは、万物が凄まじいほどにその身を奮い立たせて、もとの体から抜け出す様子をあらわしている。
(略)辰の別名は「執徐」ということになる。執徐の“執”とは“蟄”のことで、「かれる」という意味があり、“徐”は“舒”のことで、「のべる」という意味がある。これは、地下に潜って隠れていた物が、一斉に地上にその姿を表すことを示している。
また、龍は中国思想において、皇帝のシンボルでもあります。つまりトップ of THEトップ(?)
日本でも、天皇陛下の尊顔を呼び表す言葉に「龍顔」という言い方があるんだって。「甲」でも施政者というフレーズがありましたが、「辰」もあるいは、そんなミームを帯びているんですね。
甲辰の意味するところは、ちょうど春になって、新芽が古い殻から頭を出すのであるが、まだ余寒が厳しくて、勢いよくその芽を伸ばすことができないと同じように、旧体制の殻を破って、革新の歩を進めなければならぬのであるが、そこにはいろいろの抵抗や妨害があるために、その困難と闘う努力をしながら、慎重に伸びてゆかなければならぬということであります。
つまり革新的歩みを進めるに当たっての外界の妨害や抵抗、それとの交渉、動揺を表しておる。したがってこれは、自然の機運と共に、人間の使命・実践の問題であります。
旧体制の殻、破ってほしいですねーー。どうなんだろう!?
60年で一周する干支、サイクルでの読み解き
十干と十二支を巡らせていくと、出てくる干支は 60通りです。
だから、今から 60年前は同じ「甲辰」の年ですし、これから 60年後もまた同じ「甲辰」がやってくるんですね。

細かいことを言えば、まったく同じな訳ではなく、以前の「甲辰」よりも進化成長した「甲辰」が訪れるはずですが。
そこから、東洋思想では 60年前にあったことを参考にするという算段が立つみたいなんです。
それでは、60年前の 1964 年。どんな年だったのでしょう?
60年前、2024年と同じ「甲辰」はどんな年だったのか?
1964(昭和 39 年)の出来事の例・前半 | |
---|---|
2/11 | 中華民国(台湾)政府、中国と国交を結んだフランスと断交 ギリシャとトルコがキプロスで戦闘開始 |
2/23 | 日本鉄道で指定席のコンピューター予約が可能に |
2/27 | 富士航空が大分空港で着陸失敗、20人が死亡 |
3/6 | コンスタンティノス2世がギリシャ最後の国王に即位 |
3/18 | 現在のシャープから「電卓」が発表される(電卓という略称はまだない) |
3/24 | ライシャワー米大使が日本人少年に刺され輸血するが輸血後肝炎に罹る |
3/30 | ブラジルで軍事クーデターが発生 |
4/1 | 日本人の海外観光渡航が自由化 |
4/5 | 町田米軍機墜落事故 |
4/26 | タンガニーカとザンジバルが合併しタンザニア連合共和国が成立 |
4/28 | 日本がOECD(経済協力開発機構)に正式加盟 |
5/24 | 東京都世田谷区で竜巻が発生 |
5/28 | パレスチナ解放機構(PLO)設立 |
6/3 | 韓国で大統領政権に反対する大規模デモが発生 |
6/16 | 新潟地震、最大震度5で大きな被害 |
6/19 | 太平洋横断海底ケーブル完成、首相と米大統領が初通話 |
6/25 | カトリック教会が経口避妊薬を非難する声明を発表 |
7/1 | 母子及び父子並びに寡婦福祉法公布・施行 |
7/6 | マラウイ共和国がイギリスからの独立を発表 |
7/14 | 品川区の倉庫が爆発火災、消防職員と団員19名が殉職 |

「内外共に充実する形」とか「革新的歩みを進めるに当たっての外界の妨害や抵抗、それとの交渉、動揺」感じられますでしょうか…?
わたしは全く知らない事件・事故もたくさんあり…眺めながら「こんなことが、この年に!」と学び多しでした。鉄道のコンピューター予約って 60年前に出来たの!? とか、ここで電卓が生まれたのか! とか。米大使の輸血事件に、経口避妊薬など、いろんなことを考えてしまいます。
1964(昭和 39 年)の出来事の例・後半 | |
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〜8月 | 東京の渇水深刻、制限給水が続き「東京砂漠」と呼ばれる |
8/3 | 三ノ輪事件(警察官が犯人に向けて撃った弾がそれ、一般市民を死なせてしまう) |
8/29 | 地下鉄日比谷線の全線が開業 |
9/1 | ホテルニューオータニ、東京プリンスホテル開業 |
9/8 | ジュネーブ条約に加盟し日本人の国際運転免許証が利用可能に 大和米軍機墜落事故 |
9/10 | 福岡県で自衛隊のヘリコプターが墜落、8人死亡 愛知県上空で航空自衛隊の戦闘機が衝突 |
9/15 | 埼玉県で 9/10 の墜落事故葬儀参列者を載せた自衛隊ヘリコプターがまたも墜落、6人死亡 |
9/17 | 東京モノレール開業 |
9/21 | マルタ共和国がイギリスから独立 |
9/24 | 大阪市営地下鉄、御堂筋線の新大阪ー梅田駅間が開業 |
10/1 | 世界初の高速鉄道、東海道新幹線が開業(東京ー新大阪間) 気象庁、富士山レーダー完成(電気技術史に残すべき顕著な事例に認定) |
10/3 | 日本武道館開館 |
10/10 | アジア初の夏季・東京オリンピック開催、柔道が競技に |
10/16 | 中華人民共和国が初の原爆実験に成功、世界5番目の核保有国に |
10/25 | 池田勇人首相、退陣を表明 |
11/9 | 臨時国会、自民党総裁に佐藤榮作が指名され佐藤政権発足 |
11/17 | 公明党が結党 |
12/15 | 日本初のコインロッカーを新宿駅に設置 |
1/1 | 米英仏ソ4国分割占領下ドイツ「バイゾーン」、東と西の分断が始まる |
1/1 | イギリス政府、石炭産業および電気通信産業を国有化 |
1/1~7 | 上野駅地下通路で浮浪者11人が凍死 |

そして寡婦(父も含む🙏)への福祉が始まったのもこの年なの!? と驚きました。こんなに最近なのかと。
自衛隊ヘリコプター事故も、悲しすぎて、こんな事件があったのかとショックでした。葬儀参列者までなんて。。😭
以上は、特に目に留まったものを選出してみました。それでも多いけど絞りきれなくて……! この他にも、たくさん記載があるので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

個人的には、年明けからの事故に影響されているのだと思いますが、全体として、米軍基地や旅客機に関する死亡事故が意識にとまりました。あとは国の独立であるとか、クーデターなども印象的でした

また、日本各地で次々に空港が開いていく年でもあったんですね!
日本人パスポートで世界を観光できるようになったり。海外でのドライバーズライセンスが有効になったり。さまざまな世界への窓口が、次々と開いていく、そんな開放的なムードもあった時代なのかな〜。
日本武道館と、日比谷線と、東海道新幹線と、公明党と、コインロッカーが同い年というのも面白かったです。
ちなみに、さらに 60 年前の 1904 年はというと……
- 日露戦争、日本とロシア宣戦布告
- 非常特別税の公布、戦争の戦費調達のため増税
- 与謝野晶子「君死に給ふこと勿れ」連載
- 屯田兵の廃止
- 三越の源流、三越呉服店の設立
非常特別税、戦費調達のための増税!
とにかく今年は、そういう意味で因循姑息・事なかれ主義でやってまいりました今までの旧体制が否が応でも破れて、新しい動きが出てくる。この機運に乗じて、進んで積極的に旧体制を破り、そうして新しい革新の行動を起こさなければならない、ということを明確に考えることであります。
したがって、来年へかけてのこの一、二年は、日本にとってすこぶる多事多難であります。

ただ、「甲辰」単体で眺めていても、イマイチ違いや変化が浮かびづらいですよね〜。ということで、ここ数年の変動も合わせて出してみました。
2019年からの5年間を干支と、起きた重大な出来事で振り返ってみる
2019 年「己亥」
2/4 (03:14) ~ 翌年2/4 (09:02) まで
㊱「己亥」土性の陰である「己」と、最後の十二支「亥」。冬の田畑。
己は、とかくひんまがり悪がたまりになるというのを表しております。元来、糸のかがまりの象形(略)すなわち糸のもつれを伸ばして、紀律を正すこと。/亥の文字は、「何事かを生もうとしておる」「いろいろのエネルギー・問題をはらんでおる」ということを意味しておる。起爆性を含んでおるわけです。まことに核時代に相応しい、暗示に富んだ支です。――『干支の哲学』安岡正篤(著)
- 3/21 イチロー引退
- 5/1 令和に改元、平成天皇の生前退位、天皇即位
- 6/28~29 G20首脳会議を大阪で開催
- 7/18 京都アニメーション放火事件
- 9/8 台風で千葉を中心に大規模停電
- 10/1 消費税10%へ引き上げ
- 10/13 ラグビーW杯で初の8強
- 10/31 首里城の焼失
- 11/6 羽田空港で異常により大規模断水
- 11/30 国立競技場完成1569億円
- 1/7 中国武漢で原因不明の肺炎ウイルスを特定
- 1/15 日本で COVID-19 初確認
- 京マチ子さん、田辺聖子さん、ジャニー喜多川さん、緒方貞子さん、八千草薫さん、中曽根康弘さん、梅宮辰夫さん、宍戸錠さん死去
- 2/21 北海道胆振東部(M5.8)、5/10 宮崎県日向灘(M6.3)、6/18 山形県沖(M6.7)、8/4 福島県沖(M6.4) など

消費税って、こんな最近のニュースでしたっけ!? 懐かしい。
天皇の生前退位に、元号が切り替わり、なんだか新しくなる気がする1年だったのを覚えています。しかし京アニ事件の酷さ、首里城が焼けてしまうなんてとか、フランスでもノートルダム寺院が焼けてしまったり!! どう感じたらいいのかも分からないような心境を覚えています。
本当にオリンピックやるの? 等など、きな臭い雰囲気もあったなぁ。
2020 年「庚子」
2/4 (09:03) ~ 翌年2/3 (14:58) まで
㊲「庚子」金性の陽である「庚」と、最初の「子」。冬の金鋼です。
庚には、三つの意味がある。第一は継承・継続。第二は償う。第三は更新。つまり庚は、前年からのものを断絶することなく継続して、いろいろの罪・汚れを払い浄めて償うとともに、思い切って更新していかねばならぬということである。/「子」は「滋る」「増加する」という意味を持っております。――『干支の哲学』安岡正篤(著)
- 2/9 羽生結弦スーパースラム達成
- 2/20 クルーズ船で集団感染を確認
- 2/21 中居正広ジャニーズ退社会見
- 3/11 WHOが COVID-19 パンデミック相当と判定
- 3/13 COVID-19 緊急事態宣言 / 東京オリンピック延期 / 甲子園中止に
- 3/14 高輪ゲートウェイ駅・開業
- 4/1 1世帯に2枚布マスク配布
- 7/4 熊本県と鹿児島県での大雨、水害甚大
- 7/5 東京都知事に小池百合子・再選
- 7/31 表現の不自由展が議題に、テロ予告にも膨らみリコール活動へもつれる
- 8/28 安倍首相辞任
- 9/16 第99代首相に菅義偉就任
- 11/1 大阪市構想、住民投票で否決
- 12/21~22 グレートコンジャンクションで冬至が話題に
- 1/20 バイデン米大統領就任
- 2/1 ミャンマー軍事クーデター
- 『鬼滅の刃』完結、一大ブームに / Qアノンや信者が活発に
- Twitter『100日後に死ぬワニ』完結 / Twitter『ちいかわ』連載開始
- 槇原敬之・覚醒剤所持で逮捕 / 伊勢谷友介・大麻で逮捕 / 東出昌大・離婚 / 渡部建・自粛
- 野村克也さん、志村けんさん、岡江久美子さん、木村花さん、三浦春馬さん、渡哲也さん、竹内結子さん、なかにし礼さん死去
- 3/13 石川県能登地方(M5.5)、6/25 千葉県東方沖(M6.1)、12/21 青森県東方沖(M6.5) など

2019、2020のトピックはなんといっても COVID-19 ですよね。安易な連想ですが、昨年の“いろいろのエネルギー・問題をはらんでおる”から、“いろいろの罪・汚れを払い浄めて償うとともに、思い切って更新していかねばならぬ”、子の増やすパワーで感染者拡大的な印象を感じました。
国レベルではなくとも、わたしたち一人ひとりが生活やライフプランを考え直した、更新した年だったことは間違いありませんよね。
コロナ感染や、あるいは自死された芸能人によって、日本人の集合意識が「不安」にめちゃくちゃ引っ張られた1年だったと記憶しています。
2021 年「辛丑」
2/3 (14:59) ~ 翌年2/3 (20:50) まで
㊳「辛丑」金性の陰「辛」と「丑」、冬から春に向かう土用の玉です。
辛は上に向かって求め冒す意味である。今まで下に伏在していた活動エネルギーが、いろんな矛盾、抑圧を排除して上に発現するという文字であり、したがってそこに矛盾、闘争、犠牲を含むために、つらい、からいということも出てくるわけです。/丑は紐で、結ぶ意とし、やしなう(蓄養)意ともする。子に発生したものが、やや長じ、これを整え、養うものである。――『干支の哲学』安岡正篤(著)
- 2/17 ワクチン接種・開始
- 布マスク山積み / 半導体不足、物流停止 / 原油価格高騰
- 2月〜9月 みずほ銀行システム障害続く
- 3/12 日本郵政、楽天1500億円出資
- 4/21 愛知県知事リコール署名偽造事件
- 5/18 入管法改正案廃棄
- 5/19 星野源、新垣結衣・結婚発表
- 7/23 東京オリンピック開催
- 8/6 小田急線刺傷事件 → 10/31 京王線刺傷事件
- 9/1 デジタル庁が発足
- 9/3 菅首相辞任
- 9/29 第100代首相に岸田文雄が就任
- 10/26 眞子さん皇室を離れ結婚、加熱報道続く
- 11/1 新500円硬貨が発行
- 11/1 V6解散
- 11/13 藤井最年少4冠
- 11/18 大谷翔平メジャーMVP
- 12/15 森友・赤木ファイル、国が賠償を認め訴訟終結
- 1/9 マクドナルド・期間限定でポテトSサイズ販売のみに
- 1/15 東大前刺傷事件
- 大雪被害、熱海の大規模土石流
- 田中邦衛さん、田村正和さん、橋田壽賀子さん、立花隆さん、メリー喜多川さん、山本文緒さん、細木数子さん、瀬戸内寂聴さん、神田沙也加さん、石原慎太郎さん死去
- 2/13 福島県沖(M7.3)、3/20 宮城県沖(M6.9)、5/1 宮城県沖(M6.8)、10/6 岩手県沖(M5.9)、10/7 千葉県北西部震源(M5.9) など

昨年の鬼滅の刃も、ものすごい熱病のような流行っぷりでしたが、この年は眞子さん報道が異常でしたよね……。大谷翔平さんや藤井聡太さんたちのご活躍はそのなかで少ない清涼剤だった感じ👏
辛の象意で安岡さんが説かれている、“そこに矛盾、闘争、犠牲を含むために、つらい、からいということも出てくる”を読んで真っ先に浮かんだのは、医療従事者の方々の多大な献身でした。保育士さんもですが、システムの歪みが現場だけにのしかかっている現状が、誰の目にもあらわになったのでは。。😭
皇室やワクチンといったテーマをもとに、たくさんの分断が生まれた年という印象もあります。
2022 年「壬寅」
2/3 (20:51) ~ 翌年 2/4 (02:41) まで
㊴「壬寅」水性の陽「壬」と「寅」、春の海。
「壬」には「ひっ提げる」という意味があって、いろいろの問題を持たなければならぬ(略)諸問題がいっそう増大して、そのために任務・仕事がますます惹起してくる/「寅」(略)〈つつしむ〉、〈たすける〉という意味がある。(略)しかし物事は進んできておるときに失敗するものである。その恐るべきものを古代農耕民族は虎で表現したのです。(略)寅に〈畏れつつしむ〉意味のあることを知らず、なにか景気のいいことのように思いこんでおる人がたくさんおりますけれども、意味は本当は反対であります。――『干支の哲学』安岡正篤(著)
- コロナ国内感染1日10万人 / オンライン化進む、物価高
- 2/16 持続化給付金の不正受給が問題に
- 3月ごろ「ガーシー砲」話題に
- 3/21 小林麻耶・告発
- 3/23 福島県沖地震(M7.4)
- 4/1 成人年齢を18歳に引き下げ
- 4月 円急落、一時131円 / 日本政府の24年ぶり為替介入
- 4/29 知床観光船の沈没事故
- 7/2 KDDI・大規模電波障害
- 7/8 安倍首相が狙撃される
- 7/10 参議院選挙で東谷義和・当選
- 7/25 鹿児島・桜島噴火
- 8/24 香川照之・性加害報道
- 8/26 りゅうちぇる・ぺこ離婚発表
- 9月 オリンピック組織委員への強制捜査
- 9/27 安倍元首相国葬 / 旧統一教会政治問題
- 11/1 滝沢秀明ジャニーズ退社
- 11/4 King&Princeジャニーズ退所
- 12/18 日本代表W杯16強
- 12/23 篠田麻里子・不倫報道
- 1/29 スシロー事件が問題に
- ワンピース主題歌Ado『新時代』ヒット / 映画「シン・ウルトラマン」上映
- ロシア・ウクライナ軍事侵攻 / 韓国ソウル梨泰院群衆事故 / イーロン・マスクTwitter買収
- 西村京太郎さん、藤子不二雄Aさん、柳生博さん、上島竜兵さん、稲盛和夫さん、アントニオ猪木さん死去
- 東北&北陸記録的大雨、記録的大雪、1/4 父島近海(M6.1)、1/22 日向灘(M6.6)、3/16 福島県沖(M7.4)、5/22 茨城県沖(M6.0)

ガーシーさん、わたしは彼の告発動画は見たくなかったので意識して触れずにいたのですが、気がついたら議員にまでなっていて驚きました。な、なぜ!? みたいな。極論を言えば、アメリカにおけるトランプさんのような、日本スケール版だとガーシーさんになるのかな……。とほほ。
そして何と言っても、ロシアとウクライナ、そして安倍元首相の狙撃事件が筆頭となる1年だったと感じます。
2023 年「癸卯」
2/4 (02:42) ~ 翌年 2/4 (08:26) まで
㊵「癸卯」水性の陰「癸」と「卯」、春の雨。
「万事筋道を建てて処理してゆけば、繁栄に導くことができるけれども、筋道を誤ると、こんがらがって、いばらやかやのようにあがきのつかぬことになる。その果ては混乱・動乱、あるいはぶち壊し・ご破産になるぞ」という意味になるわけであります。――『干支の哲学』安岡正篤(著)
- 2/7 闇バイト指示役ルフィ逮捕
- 3/7 イギリスBBC がジャニーズ性加害を放送、廃業へ
- 4/6 宮古島沖陸自ヘリコプター事故
- 5/8 コロナ5類へ移行
- 6/4 ガーシー逮捕
- 6/7 広末涼子・不倫報道
- 6/27 市川猿之助・自殺幇助の疑いで逮捕
- 7/25 ビッグモーター不正請求、社長辞任
- 8/3 日大アメフト部員の覚醒剤と大麻所持
- 8/4 羽生結弦・結婚 → 11/17 離婚発表
- 8/24 原発の水放出始まる
- 8/31 そごう・西武ストライキ、大手百貨店スト 60年ぶり
- 9/20 頂き女子りりちゃん逮捕
- 10/1 インボイス開始
- 11/29 米軍オスプレイ墜落事故
- WBC14年ぶり優勝 / 大谷翔平メジャー本塁打王 / 藤井聡太史上初8冠
- YOASOBI『アイドル』ヒット
- 岸田首相、和歌山で爆発物 / 裏金疑惑 / 息子の秘書官更迭 / 与党の支持率最低
- LGBT理解増進法が可決 / 万博運営費1160億円
- 1/1 能登半島地震(M7.6)、羽田空港で衝突事故
- 1/8 松本人志・休止発表、田中角栄旧邸が全焼
- 1/23 自民党派閥・宏池会(岸田派)解散方針
- 1/25 京アニ事件・被告人死刑判決
- 松本零士さん、大江健三郎さん、陳建一さん、坂本龍一さん、畑正憲さん、高見のっぽさん、りゅうちぇるさん、谷村新司さん、池田大作さん、大川隆法さん死去
- 2/25 釧路沖(M6.0)、5/5 能登半島沖(M6.5)、5/26 千葉県東方沖(M6.2)、6/11 苫小牧沖(M6.2)、10/2~ 鳥島近海(M6.5)、フィリピン・ミンダナオ島地震(M7.5)津波観測、1/1 能登半島地震(M7.6)

トー横キッズ、ホストやキャバ嬢が世間の目に触れるようになって、パパ活という言葉も認知度が高まって数年。
膨らみに膨らんだ結果の、闇バイト摘発や頂き女子事件という印象です。色んなことが不信だらけで、これもまだまだ氷山の一角なんだなと、みんな思っていることと思います。
そうしてこの5年を経て、今。「甲辰」は、こんな表現をなされていました。
非常に騒がしい動揺がある。けれどももう一つ実がない。まかり間違えば、思いがけない変動・災禍を生ずる。
そこで、甲と辰とが組み合わされると、旧体制を脱して創造の新しい歩を進めるが、まだ外の寒気が強くて抵抗が多いために、思うように伸びない。いい気になるというと、とんだ失敗をする、災いを蒙る。だから気を付けて進んでゆかなければならぬ、ということになるわけであります。
来年、そして再来年の干支を眺めて見えてくる、隠れたテーマ
そして来年、2025 年「乙巳」は
乙巳という年は、いかに外界の抵抗力が強くとも、それに屈せずに、弾力的に、とにかく在来の因習的生活にけりをつけて、雄々しくやってゆくのだ、という意味を表すわけです。
(略)この乙巳の干支のとおり、ありきたりの、意気地のない、あるいはだらしのない、ごまかしの生活に見切りをつけて、勇敢に溌剌とやってゆかなければなりません。(略)つまりけじめをつける、片づけるということです。

こういった出来事が象徴しているのは、足元をゆるがし、壊す。とてもつもなく大きな見直しの時期なんだろうなぁと感じます。
さらに翌年、2026 年は極陽の「丙午」がやってくる!!
中国思想に関心があまり無い方でも、ヒノエウマという言葉は聞き馴染みがあるのではないでしょうか。丙は火性の陽で、午は正午とも呼ばれるとおり、南中・真昼であります。アツアツ、全てが熱い干支です。

この頃には調整してとかバランスを取ってー、とかそんなぬるいことを言ってる場合じゃなさそうですよね。
丙午の前にある、この2年間( 2024 〜 2025 )で、自分にとっての「ごまかしてきた旧体制を破り、創造の道を選ぶ」。「しかし、それはまだまだ弱い芽だから、気を付けて進めてゆくこと」。
さらに遡れば、2019 〜 2021 年までに終い支度をしてきたこと。
2022 年から新しい兆しが見えてきたものが、一人ひとり、これを読んでくださっているあなたにも、あるのではないでしょうか??
そして、昨年 2023 年。
密やかでも少しずつ、大切に大切に重ねてきたものがあるはずです。パッと思い浮かぶものはあるでしょうか。
そこへ注力していく時期であると言えると、この干支を眺めながら、わたしは考えました。
わたし自身も、意識して行動していきたいと思います💃
日本や世界のニュースを見ていても。はるか遠くにいるように感じられる人の事件であっても。
これまで絶対視されてきた特権や階級が実は不自然で、不健全だったこと。
このままでは歪な父性も、それに従う母性も苦しむ一方であって進化できないこと。
いま一度、最適なリーダー像やシステムを見つめ直し、集団を率いる人に求められるものが変容していくタイミングなんだと感じています。
💡あなたの 2024 年、大切に育てていきたいもの。ぜひ、言語化なさってみてください😊 中でもオススメしたいのは、ノートに書き出して、自分と対話する時間を作ることです。
お持ちでれば、この5年間の手帳を眺めてみると、当時は感じられなかった伏線やストーリーが目に見えて面白いですよ〜〜! ぜひ開いてみてくださいね。